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渡部暁斗、2大会連続の銀メダル シルバーコレクター返上ならず/複合

2/14(水) 18:25配信

サンケイスポーツ

 平昌五輪第6日(14日、アルペンシア・ジャンプセンター-アルペンシア距離センター)ノルディックスキー複合個人ノーマルヒルで、ソチ五輪銀メダルの渡部暁斗(29)=北野建設=が2大会連続の銀メダル。前半飛躍(ヒルサイズ=HS109メートル)で105・5メートルの123・7点で3位につけると、首位のフランツヨゼフ・レーアル(24)=オーストリア=から28秒差でスタートした後半距離(10キロ)で2位に浮上した。エリック・フレンツェル(29)=ドイツ=が2大会連続で金メダルを獲得した。

【写真で見る】後半距離で力走する渡部暁斗

 渡部暁は前半のジャンプでぴったりのタイミングで力強い踏み切り、すぐに飛型を完成させてヒルサイズ近くまで運んだ。テレマーク姿勢は入らなかったものの、飛型点は3人とも18・5点。ワールドカップ(W杯)上位陣が総崩れする中、まずまずのジャンプに、ぽんと手をたたいた。

 後半距離では2・5キロ地点で先頭との差を12秒まで縮めると、5キロでは0・6秒差に。7・5キロ付近では4位だったが、残り1・1キロで2位に浮上したが、金メダルにはあと一歩届かなかった。

 安定感は世界でも屈指だ。W杯の個人総合は2011~12年シーズンから昨季まで6季連続で3位以内をキープし、前回ソチ五輪は個人ノーマルヒルで銀メダルを獲得、17年世界選手権は個人ラージヒルで2位となった。ただ、主要タイトルは手にしていない。W杯の選手紹介で「シルバーコレクター」と表現されたこともあった。

 頂点に立つには殻を破ることが必要だった。五輪シーズンの今季、春先から着手したのが、ジャンプの飛び出しの改善だった。夏前は毎日のようにジャンプ台に通い、試行錯誤を重ねた。

 距離では瞬発力が最大の弱点だった。スプリント力の向上で手応えを深めたのが脚の運び方の修正だった。スキーを進めるための一連の動作をこれまでよりコンパクトにして、細かいリズムで素早く動く滑りに変えた。夏場からはスキーが最も滑る重心の位置を探り、ポールの突き方など細かなテクニックにも注意を払って走りを磨いた。