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家族、恩人に涙で感謝 五輪完全燃焼 男子モーグル 遠藤選手(猪苗代出身)

2/14(水) 10:14配信

福島民報

【平昌で長沢秀光本社報道部副部長】平昌(ピョンチャン)冬季五輪第4日の12日夜に行われたフリースタイルスキー男子モーグル決勝終了後、今季限りで引退を表明している遠藤尚選手(27)=忍建設、猪苗代高出身=は「最後の五輪」を終え、現地に応援に駆け付けた両親らに涙ながらに感謝した。 

 遠藤選手は3大会連続出場を果たした。この日は予選2回目を通過後、上位20人で競った決勝1回目をトップで突破し、強烈な印象を放った。決勝2回目のレースでバランスを崩して転倒し、10位に終わった。 
 遠藤選手は立ち見席の最前列に陣取っていた父省吾さん(60)と母由喜子さん(59)、兄零始さん(33)らの元に駆け寄り、「長い間ありがとう」と感謝の言葉を伝えた。家族は「お疲れさま」とねぎらいの言葉を掛けた。 
 高校卒業後、モーグル競技に打ち込む環境づくりをサポートしてくれた忍建設(宮城県名取市)の中村忍社長(50)とも会場でがっちりと抱き合い、遠藤選手は涙を流しながら感謝の思いを伝えた。中村社長が「ゆっくり酒飲もうな」と話し掛けると、遠藤選手が「はい」とうなずいた。冗談交じりで交わした短い言葉には“二人三脚”で世界と戦ってきた2人の万感の思いが込められていた。 

■遠藤選手一問一答 全部やった。悔いない

 フリースタイルスキー男子モーグルで10位だった遠藤選手はレース後に報道陣の取材に応え、「果敢に攻めることができた。悔いはない」と振り返った。 
 -決勝2回目で転倒し、リタイアとなった。率直な感想を。 
 「すごく悔しいが、やれることは全部やったとの思いはある。(決勝では)もう一段階上げてアタックしていく作戦だったが、空中技の着地で板を踏んでしまった。攻めようとした結果、起きたミス」 
 -競技生活の集大成だった。今までと心境に違いはあったか。 
 「いい状態で臨めた五輪だが、予選から順位を上げられなかったのが苦しかった。少しずつ歯車が狂ってしまったのかな。ただ、できることは全部やっての結果。前回ソチ大会のような後悔は残っていない」 
 -3回出場した五輪はどのような大会だったか。 
 「素晴らしい場だなと思う。こういったギリギリの状況の中で滑れる機会は今後ないと思う。評価してもらえ、たくさんの方に見てもらえるというのもなかなかない。初めて出た時と同様、いいところだなと改めて感じた」 
 -五輪を終え、引退の気持ちに変わりはないか。 
 「この一年、この日のために集中してやってきた。ここから立て直すことができないほど、やり尽くした。今は自分に次の可能性は感じない。これが最後だと決めていたので気持ちに変化はない」 

福島民報社

最終更新:2/14(水) 11:20
福島民報