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南天の一等星カノープスを見つけよう!

2/14(水) 17:44配信

ウェザーニュース

 太古から人々を魅了してきたカノープス…夜の早めの時間に南中する2月が観測チャンスです!

◆中国では特別な星、カノープス◆
 カノープスは南天の星で、りゅうこつ座の星の1つです。

 本来は白色に輝き、明るさも-0.7等と、シリウスの-1.5等に次いで恒星として全天で2番目に明るい星なのですが、日本では空の低いところに位置するために、地球の大気の影響を受け本来より暗く赤っぽい色に見えています。

 カノープスは見づらく、縁起の良い赤い色に見えることから、中国では「南極老人星」や「寿星」と呼び、特別な星としていました。南極老人は、日本の七福神の寿老人あるいは福禄寿の元になった神様で、長寿をつかさどるとされています。このため、カノープスは縁起がよい星と言われ、見ると長生きできると伝えられています。

南の地平線ギリギリに出現

 星は東から昇り、段々と高度をあげて、真南にくると一番空の高い位置に昇ります(南中)。この南中のタイミングになると、カノープスは地平線すれすれの位置に姿を現します。南の地域ほど高く昇るため、日本では沖縄が一番の観測チャンス。カノープスの観測は、南中のタイミング・前後30分~1時間がおすすめです。

見える場所に北限あり

 カノープスを観測できる場所には北限があり、それより北では地平線より上に昇らないため観測することができません。

 このためカノープスが見えるのは、北限よりも南のエリアで、南の視界が地平線・水平線まで開けた場所であることが観測条件となります。

◆どんな場所なら観測できる?◆
 ・南側の視界が開けた丘
 ・南側が海になる半島のような場所
 ・高層ビルの展望台

 標高の高い山ではより遠くまで見渡せますが、カノープスが見られる今の時期は山へのアクセスは雪で厳しいところも…。都心などでは、高層ビルの展望台から観測チャンスがあります。

カノープスの探し方

 冬の大三角とシリウスから探す
 【1】オリオン座の「ベテルギウス」と、こいぬ座の「プロキオン」を線で結ぶ。

 【2】結んだ線の中心付近から、おおいぬ座の「シリウス」に向けて線を引く。

 【3】シリウスまで引いた線を、さらに下に延ばしていくと、赤っぽく輝くカノープスがあります。

 ※目印となる3つの星はどれも明るく分かりやすいため、肉眼でも行える方法でおすすめです。

 おおいぬ座のβ星・ζ星から探す
 【1】おおいぬ座のβ(ベータ)星・ζ(ゼータ)星を線で結ぶ

 【2】結んだ線を下に延ばしていくと、赤っぽく輝くカノープスがあります。

 ※β星は2等級、ζ星は3等級のため、肉眼では見えづらいことも。双眼鏡があると安心です。

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