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若年がん患者の妊娠支援 県医療ネット活動5年

2/14(水) 8:58配信

岐阜新聞Web

◆18日に岐阜市で公開講座
 将来の妊娠、出産を望む若いがん患者を支援する「県がん・生殖医療ネットワーク」。全国に先駆けて2013年に立ち上がり、岐阜大医学部付属病院を拠点に、がん治療で生殖機能を失う恐れのある患者に、治療前に卵子や精子を凍結保存して温存する取り組みをしてきた。がんになっても妊娠、出産の可能性が残せることを広く知ってもらおうと、18日午後1時から、岐阜市長良福光の岐阜都ホテルで公開講座を開く。
 抗がん剤や放射線治療で不妊になるリスクは、これまでにもがん治療の医師から患者に説明されていたが、生殖機能の温存は十分に伝えられていなかった。そこで県内のがん治療と生殖医療の専門医でネットワークをつくり、治療前の限られた時間で、カウンセリングから凍結保存まで行える体制を確立した。この5年で約200人が相談に訪れ、女性の3割弱、男性の8割が温存を希望。実際に卵子や精子を凍結保存できたのは女性2割、男性6割だった。
 同大周産期・生殖医療センター長の古井辰郎医師は「生殖機能の温存を知らず、将来後悔することがないように患者を支援し、迅速にがん治療の現場に戻すのがネットワークの役割」と話す。治療までの猶予がなく、卵子凍結を断念した女性患者は「納得して自分で決められた。治療後に現実を知ることにならなくてよかった」と語ったという。
 公開講座では、若年者のがんと将来の妊娠をテーマに、がん治療や生殖医療の専門医が講演。同ネットワークの取り組みも報告する。入場無料。予約不要。問い合わせは同病院産婦人科、電話058(230)6349。

岐阜新聞社

最終更新:2/14(水) 11:53
岐阜新聞Web