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石巻産ユズが香るビール、誕生 季節限定600本 いしのまき元気いちばで販売へ

2/14(水) 17:35配信

石巻かほく メディア猫の目

 自家製ホップを使い石巻産ビールの商品化に取り組む石巻市北村の向陽ホールディングス(HD)は、第2弾となる季節限定のフルーツビール「ゆずエール」を完成させた。地元産ユズを使い、さわやかな味に仕上げた。

 冬場から春にかけて同市中央の「いしのまき元気いちば」とタイアップしながら販売を予定しており、いちばを訪れる観光客や買い物客らに新たな石巻の味をアピールする。

 向陽HDが昨年商品開発したビール「石巻日和(びより)」シリーズに位置付けた。地元の農家で自家栽培し、冬場に収穫するユズに着目。かんきつ系の香りはビールと相性がいいことから、ユズを使ったビール製造の経験を持つ一関市の酒造会社に依頼し、1月下旬に出来上がった。

 向陽HDグループ企業の農業生産法人鈴木ファームが10アールの畑で栽培し昨年収穫していた自家製ホップと、2軒の農家で栽培したユズを使い、今回は200リットルを製造。「ゆずエール」と名付けて1本330ミリリットル入りで600本を売り出す。販売価格は1本当たり650円程度になる見込み。

 新たなビールはユズがほのかに香り、苦みが少なく、飲みやすいのが特徴。さわやかな味わいで、魚介類を使った和食に合い、女性の人気も集めそうだ。

 向陽HDの鈴木勝典(まさのり)社長は「石巻の素材を使い、地元感を前面に出した。寒い時期でもビールを楽しんでもらうため、ユズという食材にスポットを当て、この季節ならではの石巻の味に仕上げた」と話す。

 販売ルートの確保が課題だったが、石巻にちなんだ商品の扱いを経営方針に掲げるいしのまき元気いちばが関心を示した。冷蔵保存が必要なため、設備が整いしだい販売を始めるという。

 鈴木社長は「大掛かりな事業ではないが、少しずつでも石巻のPRになれば」と話す。今後は石巻特産のイチゴを使ったビールの構想もあるという。