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「双方向性の追求大切に」 青森・十和田市現代美術館でインターネットアート企画展

2/14(水) 11:34配信

デーリー東北新聞社

 十和田市現代美術館で、インターネット・アートの代表的存在であるラファエル・ローゼンダールさん(米国在住)の企画展「ジェネロシティ 寛容さの美学」が開催されている。11日はローゼンダールさんがオープニングトークに臨み、ウェブサイトで公開している作品に誰もがアクセスできる双方向性や、形にとらわれず最先端のアートを追求し続ける創作の姿勢について語った。

 市内外から約50人が参加した。ローゼンダールさんは同展キュレーターの金澤韻(こだま)さんとの対談形式で、通訳を介しトークを展開。プロジェクターで映像作品を映し出し、自らパソコンを使い操作しながら解説した。

 紙幣の束が無限に積み重なっていく作品を披露し、「手前と奥の札が同じサイズで、遠近法に対する試みがある。どの作品も認識や感覚に挑戦しており、図形の形や色などがランダムに変わるといった偶然性も重要な要素だ」と説明した。

 鑑賞する人が画面上でクリックし、構図を自由に変えられる作品を紹介しながら「ウェブで誰もがアクセスして関われるようにし、双方向性を探ることを大切にしてきた」と強調した。

 館内の展示室では、来場者がこうした映像作品をタッチパネルで操作し、動きや音の変化を楽しめる「プリーズ・タッチ・ミー」というインスタレーションも。ローゼンダールさんは「双方向性を用いた作品をぜひ試してみて」と呼び掛けた。

 会場ではこの他、8枚のスクリーンを使い映像を上映するインスタレーションや、有名ウェブサイトの構図を抽象化したタペストリーの新作、英語の俳句が注目を集めている。

 観覧料は600円(常設展とセットで千円)、高校生以下無料。問い合わせは十和田市現代美術館=電話0176(20)1127=へ。

デーリー東北新聞社