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東松島・宮戸小を忘れない 一昨年統合、解体の校舎にお別れ 感謝を込めて校歌斉唱

2/14(水) 17:39配信

石巻かほく メディア猫の目

 2015年度で142年の歴史に幕を閉じた、東松島市旧宮戸小の「校舎お別れ会」が12日、同小体育館であった。

 今月中旬から、校舎や体育館を含む施設の解体作業が本格化するのを前に、感謝を込めて保護者らによる有志の会が企画した。

 旧宮戸小で過ごした宮野森小児童や卒業生、保護者、住民ら約100人が出席。長年にわたり地域に親しまれてきた歴史と伝統の学びやに、再び別れを告げた。

 敷地内は県松島自然の家の本館や体育館などに生まれ変わる。

 宮戸小は1873(明治6)年に開校。約1600人の卒業生を送り出したが、少子化や東日本大震災の影響で閉校が決まり、2016年2月に閉校式を行った。16年4月に野蒜小と統合し、宮野森小として新たなスタートを切った。

 校庭に仮設住宅があったため、校舎や体育館はそのままの状態だったが、仮設住宅が昨年末に撤去された。

 お別れ会には、最後の校長となった佐々木啓悦・現石巻市桃生小校長(57)ら元教職員も姿を見せた。

 有志の会の元宮戸小PTA会長野田善弘さん(56)は「残念で悲しい気持ちでいっぱいだが、解体されても学びやで過ごした時間は一人一人の思い出として残る」とあいさつした。

 宮戸小の学校行事など閉校までの歴史を振り返る映像が流された後、宮野森小6年の桜井望海君が思い出話を紹介し、「僕たちを育ててくれて本当にありがとうございました」と感謝の気持ちを言葉にした。

 児童たちは惜別の思いを込め、今年で節目の30年となる宮戸島太鼓の「鳴瀬清流登り打ち」「宮戸島豊漁太鼓」の2曲を披露。宮戸を代表する大漁旗が掲げられる中、威勢のいい音色が響き、大きな拍手が送られた。

 最後は佐々木校長の指揮で、出席者全員が校歌を斉唱。思い出が詰まった校舎が解体される寂しさを胸に秘めながら、感謝の気持ちと未来への希望を込めて熱唱した。

 鳴瀬未来中1年の野田凪帆さん(13)は「校舎がなくなるのは寂しいけれど、いつまでも私たちの心に残っています。宮戸小で過ごした5年間は忘れません」と話していた。