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注射嫌いは陰謀論者?:研究結果

2/14(水) 11:41配信

ギズモード・ジャパン

米GizmodoのEd Cara記者が、科学誌「Health Psychology」に掲載された「反ワクチンという態度の精神学的な根本:24カ国における調査」という研究結果を紹介しています。そのうえで彼はアメリカの反ワクチン論者に関して「これはピンとくる」と、次のような記事を書いています。

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反ワクチン論者(もしくはワクチン懐疑論者)は、ほかの陰謀論も信じている傾向にある。

といわれると、彼らと議論をしたことがある人にはピンとくるかもしれません。科学誌「Health Psychology」に掲載された新しい論文によると、反ワクチン論者はガンの「自然療法」を信じていたり、政府が9.11テロの黒幕であるといった説を信じていたりするとのこと。研究者たちはそこから、反ワクチン論者たちを科学的証拠だけで説得する事がどうして困難なのかを説明しています。

欧米諸国でみられる傾向

オーストラリアのクイーンズランド大学の研究委員たちは、24カ国に住む5,000人の成人を対象にオンライン調査を行ないました。参加者はアメリカ、インド、中国といった国が対象に含まれています。調査ではワクチンに対しての彼らの態度にくわえて、世界的に有名な三大事件「JFK大統領の暗殺」「ダイアナ妃の死」「9.11テロ」に対する陰謀論を信じているかどうかも調べたんだそう。また、イルミナティといった秘密結社が世界をコントロールしているという陰謀論を信じているかどうかも聞いたとのこと。

調査結果では、半数近くの回答者がワクチンに対して少なくとも「穏やかに」不信感を抱いている、と回答したようです。そして結果を見ると、どの国でもワクチンを信じていない人々は陰謀論を信じている傾向が強いというパターンが鮮明に浮かびあがってきたようです。

反ワクチン論は東アジアの国において特に顕著。ですが、反ワクチン論とほかの陰謀論を信じていることとの相関関係は、欧米諸国のほうが強いという結果が出ています。計算の結果、アメリカ、オーストラリア、カナダ、ドイツ、ニュージーランド、イギリスといった国において、陰謀論を信じる度合いが反ワクチン傾向に対して17%~27%ほどの影響を与えていることが判明したそう。

これまでも陰謀論と反ワクチン論の相関関係を示す研究は行なわれてきましたが、どれも1つの国だけを対象にした調査でした。そんななか、今回の研究が世界規模での傾向を示す初めての研究であるとチームは考えているようですね。

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