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パナソニックGH5Sハンズオン:暗い場所でもガンガン撮れる

2/14(水) 12:08配信

ギズモード・ジャパン

暗いところで明るく撮りたい人には最高。

さかのぼることCES 2018、パナソニックから「GH5S」が発表されました。2017年3月に発売された「GH5」の派生モデルで、このカメラの特徴を一言で表すと「静止画も動画も暗い場所にメチャクチャ強くなった」ということでしょう。

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米Gizmodoでは、GH5Sをレビューする機会を得たので、主に低照度環境での性能をテストしてみました。テスト環境は、ニューヨークにあるMcKittrickホテルの「Sleep No More」という演劇会場にて。真っ暗な環境で美しい女優たちを撮影してきました。

約32万円のGH5Sは、1028万画素のマイクロフォーサーズセンサーを搭載。ISO性能を向上させる代わりに、画素数は約24万円するGH5(2033万画素)の約半分です。画質の精細さは損なわれてしまうけれど、暗所でのパフォーマンスは大幅にアップ。いわゆるソニーのα7シリーズとα7Sシリーズと似たようなトレードオフですね。

GH5Sには、パナソニック独自の「デュアルネイティブISOテクノロジー」が搭載されています。一般的なイメージセンサーは、高感度になるほどノイズも同時に増幅されてしまいます。しかし、このテクノロジーでは、低ISO感度用と低ノイズ・高ISO感度用の2系統の専用回路をイメージセンサーの各画素に装備し、高ISO感度設定時でもノイズの発生を極限まで抑えています。「低ISO感度用(80~800の間で設定できる)」と「低ノイズ・高ISO感度用(00~204800の間で設定できる)」の2系統の専用回路で、撮影環境の明るさに合わせてベース感度を自動で切り換えて撮影してくれます。

超薄暗いMcKittrickのホテルの部屋は、高性能ISOの最高のテスト環境。あまりに暗すぎて、スマートフォンのバックライトを点灯する人がチラホラいるほど暗いのです。

GH5Sを使って最初に感じたのは、GH5と比べて、赤い動画撮影ボタンがさらに目立つということ。そして、GH5Sがボディ内手ブレ補正が非搭載のため、軽くなったということです。カメラを三脚やジンバルに取り付けるプロフェッショナルにとっては問題ないかもしれませんが、手持ちでの撮影にはかなり影響しそう。普段撮影するのが子どもやペットなどのよく動く被写体であれば、手ぶれ補正非搭載のGH5Sはスキップしたほうが賢明です。

サムスンのミラーレス一眼NX1と比較してみます。どちらも、ISO4600、1/40秒、F/2.8に設定しています。

NX1で明るく撮影できることは間違いないのですが、GH5Sのクオリティとはかけ離れています。パナソニックのミッドトーンは特に素晴らしく、写真全体のホワイトバランスとノイズが優れています。

次に「Sleep No More」の演劇俳優たちのショットでISO感度をテストしてみます。

当然ですがISO感度を上げれば上げるほど、写真は明るく撮影できます。ISO6400-12800あたりが、実際の暗さも伝えつつ、写真の再現性が高いのではないでしょうか。

GH5Sは、これまで撮影できるとは思っていなかった暗い場所でもガンガン撮れるので、いろんなところに出歩きたくなります。暗所での動画撮影にも最適なモデルでもあり、特にV-LOG(動画編集することで、12ストップのダイナミックレンジ映像を入手することができるパナソニックの機能)の撮影がより簡単になりました。

つまり、標準のGH5の方は万人向けで、GH5Sは特定の用途がある人向けですかね。ソニーのα7S IIのような存在です。しかし、低照度の環境で撮影する機会が多い人は、GH5Sは、夢中になれるカメラだと思いました。


Image: Gizmodo US

Sam Rutherford - Gizmodo US[原文]
(mayumine)