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若者の起業支援へ  川崎市、川崎駅周辺に拠点 18年度予算案

2/14(水) 18:02配信

カナロコ by 神奈川新聞

 川崎市は来春、起業・創業を支援するためのワンストップ拠点を川崎駅周辺に設置する。全国的には起業希望者が減る中、「川崎では若者らの起業希望者が増加している。その意欲を後押しし市経済の活性化につなげるため、かゆいところにも手が届く支援」(市次世代産業推進室)をしていく。2018年度当初予算案に2161万円を計上した。

 中小企業の経営環境の悪化などで、市内の製造業の事業所数(14年市工業統計調査)は1251で、10年間に588(32%)減少。起業・創業支援が課題となっている。総務省の「就業構造基本調査」によると、全国の起業希望者は12年に83万9千人と10年間で約4割減少しているのに対し、市内の20代後半~40代前半では、1万1500人と約5割増加している。

 ワンストップ拠点は、来年1~3月のオープンを目指し川崎駅周辺の民間ビルに約150平方メートルのオフィスを賃借。先輩起業家の成功経験やノウハウを学べるセミナーなどのイベントスペース、シェアオフィスとして実務作業などができるコワーキングスペースを設置する。

 アドバイスや相談のためのコーディネーターも置き、起業希望者の相談・研修、投資家とのマッチング、公的補助金の情報提供などの支援を総合的に行う施設となる。

 市は今夏ごろ、市内や羽田空港からのアクセスが良い、JR川崎駅と京急川崎駅から3分程度の場所を探す。市産業振興財団や川崎信用金庫、横浜銀行、日本政策金融公庫などの金融機関のほか、富士通や味の素といった市内の大企業や事業所、研究開発型企業などとも連携したい考え。

 ライフサイエンス分野の研究開発拠点・殿町キングスカイフロント(川崎区)、ナノ・マイクロ技術などを中心とした新川崎・創造のもり(幸区)にも近く、同室の担当者は「市内には約400の研究開発機関が集積しており、研究開発分野を中心に、幅広い産業分野での起業を目指してほしい」と話している。