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ジャンプ軸細くケガ思わせない美しい出来/小塚崇彦

2/14(水) 9:12配信

日刊スポーツ

 フィギュアスケート男子で66年ぶりの2連覇を目指す羽生結弦(23=ANA)が13日、江陵アイスアリーナの本番リンクで練習し、右足首を痛めてから初めて公の場で4回転ジャンプを決めた。4回転サルコーとトーループの2種類を計5度成功。直後の会見では、4回転ループへの挑戦をにおわせつつ、「作戦が大事。クリーンに滑れば絶対勝てる」と、金メダルに向けた臨機応変のジャンプ選択を示唆した。

【写真】韓国・仁川空港に到着し、大勢の報道陣とファンに囲まれる羽生結弦

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 羽生の練習を見て、思っていた以上にしっかり練習を積んできていることが分かった。ジャンプの軸は細く、よく体が動いている。特にフリーの後半で見せた4回転サルコー、4回転トーループからの2つの連続ジャンプは、ケガをしたとは思えない、流れのある美しい出来だった。ただ、ループ、ルッツジャンプはやや軸がずれるなど、不安を残しているようにもみえた。

 今季は、トップ選手の4回転の種類や数が増え基礎点は上がったが、ミスなく滑る演技が少ない。合計点も、宇野が今季初戦のロンバルディア杯で出した319・84点が最高だ。羽生が2季前の15年GPファイナルで世界最高合計点の330・43点を出した時は、4回転はサルコーと同トーループの2種類のみだった。難しいジャンプに挑むのも大事なことだが「勝つ」となると話は別。SPを戦ってみて、五輪で勝つという明確な目標のための構成を選ぶだろう。(10年バンクーバー五輪代表、11年世界選手権銀メダリスト)

最終更新:2/14(水) 11:07
日刊スポーツ