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旅客機の行方不明、今後も続く可能性-MH370が消息断ってほぼ4年

2/14(水) 6:30配信

Bloomberg

マレーシア航空の旅客機が2014年3月に行方が分からなくなってからほぼ4年。再発防止のため、さまざまな安全対策が提案されているが、同じような問題が起きる可能性はまだ残っている。

新型旅客機に対しトラブル発生時に飛行位置を毎分示すよう求める国際的な要件は21年1月まで適用されない。クアラルンプールを飛び立った後に消息を絶ったMH370便は、現代の航空業界で最大のミステリーであり、先月にはインド洋での捜索が再開された。

世界中の人々が米アップルの「iPhone(アイフォーン)」やサムスン電子の「ギャラクシー」といった自分のスマートフォンをリアルタイムで追跡できる時代でも、時代の先を行くはずの航空業界では、年間約40億人が利用する旅客機についてリアルタイムのトラッキングは義務付けられていない。毎分のトラッキング規定はすでに運航している旅客機2万3500機には適用されず、アジアを中心に今後3年で導入される数千機の旅客機も対象外だ。

ロンドン大学シティー校のデービッド・スタップルズ教授(電子・無線システム)は「MH370のような問題が今後起こらないとは言い切れない。2040年もしくは50年まで、そうしたトラッキングシステムを搭載していない大量の旅客機が飛び続けることになる」と述べる。

国連の国際民間航空機関(ICAO)が採用した規制の下で、15分ごとの航空機トラッキングを航空各社に義務化する今年11月から段階的な規制強化が始まる。マレーシア航空やシンガポール航空、オーストラリアのカンタス航空、カタール航空などすでにこの要件を満たしている航空会社もある。

毎分のトラッキングで問題となるのは、データ処理量増加に対応するコンピューター能力とインターネット容量の増強などだ。インターネットの常時接続を満たすため、人工衛星でより大きなスペースを確保する必要が生じる見込みだ。豪セントラルクイーンズランド大学で安全問題を研究しているジェフリー・デル氏は「商業的判断に立ち返るのが常だ」と話す。同氏はカンタスで安全担当マネジャーを務めていた。

原題:Why Planes Could Still Vanish Into Thin Air Like MH370(抜粋)

Angus Whitley

最終更新:2/14(水) 6:30
Bloomberg