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アイホ娘、歴史的スマイル!’98長野から13戦目で五輪1勝/アイスホッケー

2/15(木) 7:00配信

サンケイスポーツ

 平昌五輪第6日(14日、関東ホッケーセンター)1次リーグで世界ランキング下位が入るB組の日本は、韓国と北朝鮮の合同チーム「コリア」を4-1で下し、五輪初勝利を挙げた。1998年長野、前回ソチの両大会はともに5戦全敗で、13戦目で悲願を達成した。準々決勝進出を逃している日本は、5位から8位を決めるための順位決定予備戦(18日)に回る。既に準々決勝進出を決めているチーム同士が対戦したB組のもう1試合はスイスがスウェーデンに2-1で勝ち、3連勝で1位通過となった。

 この瞬間を待ちわびていた。アウェーの中、スマイルジャパンが苦戦を乗り越え、1998年長野五輪から20年、五輪13戦目で初勝利。日本女子アイスホッケーの歴史に足跡を残した。

 「勝ててうれしい。相手どうこうではなく、自分たちに集中しようといっていた」

 主将のFW大沢が安堵(あんど)の笑みを浮かべた。開始1分7秒、FW久保がFW床秦のパスを鮮やかに決めて先制点。日本の課題だった数的有利のパワープレーでも最年長36歳のFW小野が加点し、ベテラン勢の奮闘で幸先よい出だしだった。

 状況が一転したのは第2ピリオド中盤。コリア選手のシュートを、GK小西が後ろにそらして失点。会場のボルテージは最高潮に達し、日本が浮足立つ場面が増えた。第3ピリオドにDF小池が鋭いシュートでようやく追加点を奪い、勝利を引き寄せた。

 4年前のソチ大会は5戦全敗。痛感したのは世界とのパワーの差だ。強豪と渡り合うために山中武司監督が掲げた目標は「世界一の体力」。世界2強の一角、米国のデータを入手し、その数値を超えることを目指した。

 競り合いの強さを磨くために懸垂とベンチプレス、スピードアップを図る垂直跳びと立ち幅跳びの測定を開始。平均値が1回程度だった懸垂の回数は約1年半で12回まで伸び、昨季で米国の数値を全4項目でクリアした。国内で随一の筋力を誇る大沢は「体格差を感じずにプレーできるようになった」と認める。

 カナダや米国から選手を勧誘して強化を図った韓国と北朝鮮の合同チームに対し、最後は力の差を見せつけた。メダルを目標に置いていた日本にとっては「通過点」の1勝だ。エースの久保は「内容的にはまだまだ」と次なる戦いに目を向けた。