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<札幌支援住宅火災>保管灯油は990リットル 行政指導へ

2/15(木) 9:22配信

毎日新聞

 11人が犠牲になった札幌市の自立支援住宅「そしあるハイム」の火災で、札幌市は14日、他の建物への搬送用として1階の物置に保管していたポリタンク入りの灯油が計約990リットルに上り、市火災予防条例に基づく届け出違反があったとして、再発防止に向けた行政指導をした。運営会社「なんもさサポート」が他にも間借りしている建物26軒のうち15軒でも非常用照明の未点灯や防火管理者の未専任などがあり、建物の所有者に是正指導する。

 14日にあった消防や福祉、建築指導など市関係部局による緊急対策会議で報告された。

 有料老人ホームなどに当たるかどうかの法的位置付けを巡り、国と市の解釈に食い違いが生じた点について、市は「判断がまだできていない」としている。

 同様の施設として社会福祉法に基づいて設置されている「無料低額宿泊所」は「一時性」が要件とされ、長期入所者がいた「そしあるハイム」は該当しないと判断したという。

 市は、藤本典良代表らから運営実態について継続して聞き取りを進めている。追加の調査をして早ければ今週中に判断し、厚生労働省に報告する方針だ。

 町田隆敏・副市長は「既存の法体系の枠の中では解決できないさまざまな問題が判明した。高齢者や生活困窮者が安心・安全な暮らしを確保するため市にできることを考えていきたい」と話した。【袴田貴行】

最終更新:2/15(木) 9:22
毎日新聞