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ドーピング疑惑の斎藤、白黒つけるのは至難 姉・仁美ら代表団に動揺広がる 平昌五輪

2/15(木) 16:56配信

夕刊フジ

 ドーピング検査で禁止薬物「アセタゾラミド」に陽性反応を示し、暫定で資格停止となったスピードスケート・ショートトラック男子の斎藤慧(21)=神奈川大=は13日に潔白を主張する談話を発表したが、姉・仁美(27)=オーエンス=もいる日本代表団に広がる波紋は大きい。

 「この薬を使用するメリットも動機もありません。偶発的に起きた出来事により無自覚のまま口に入ってしまったとしか考えられません」と弁明した斎藤。「アセタゾラミド」は筋肉増強剤の使用を隠す場合などに使われることがある。

 これまでドーピング疑惑とは縁遠かった日本だが、昨年9月に石川県小松市で開催されたカヌー・スプリント日本選手権で鈴木康大(32)が、優勝した小松正治(25)の飲料に筋肉増強剤を混入させた事件は記憶に新しい。

 混入された可能性を含め、白黒を判断するのは極めて難しい。12日に選手村を退去せざるを得なかったのも「反証の材料がない」からだった。スポーツ仲裁裁判所(CAS)の反ドーピング部門は審理手続きを継続し、大会後に最終的な裁定結果を出すという。

 関係者からは困惑の声が相次いだ。

 川崎努ショートトラック監督は「なぜ陽性となるのか不思議でならない」と首をかしげる。斎藤泰雄日本選手団団長は暫定資格停止を「苦渋の選択だった」といい、「違反がなかったということを立証すべく、あらゆる努力をしていく。最大限の協力を惜しまない」と続けた。

 弟が“グレー”な状態の中、姉・仁美は17日のショートトラック1500メートル決勝を控える。どんな気持ちでコーナーを曲がるのか。

最終更新:2/15(木) 16:56
夕刊フジ