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口溶けふんわり 「京名物」幽霊子育飴の綿菓子人気

2/15(木) 7:55配信

産経新聞

 身ごもったまま亡くなり幽霊となった母親が、墓の中で生まれた子供のために夜ごとあめを買いにくる-。そんな伝説を持つ京都名物「幽霊子育飴(あめ)」を材料に使った綿菓子が人気だ。製造販売を手がけるのは綿菓子専門店。味もさることながら、子育飴の包み紙を再現したパッケージなど商品の細部にこだわっており、担当者は地域活性化に期待を込める。

 幽霊子育飴は、老舗あめ店、みなとや幽霊子育飴本舗(京都市東山区)の名物商品。麦芽糖とざらめ砂糖から作られるあめは琥珀(こはく)色で、どこか懐かしい素朴な味が特徴だ。そんなあめを綿菓子にしたのが、綿菓子専門店、ジェレミー&ジェマイマ(同区)。代表の椿森杏利沙さん(36)が、平成28年にオープンした。

 子育飴の綿菓子を販売するきっかけは昨年夏ごろ、「若い人たちにも子育飴の存在を知ってもらい、地域の活性化につなげたい」とみなとやの担当者に話を持ちかけたことだったという。

 担当者が快諾し、商品化に取りかかったが、子育飴そのものの味を出すことにこだわり、試行錯誤を繰り返した。子育飴だけをそのまま綿菓子に加工すると、ぱりぱりとした食感になってしまう。そのため、配合するざらめ砂糖の割合を変えるなどし、約1カ月かけてふんわりとした口溶けの綿菓子を完成させた。

 パッケージにもこだわった。みなとやの包み紙と同じ赤地に白い文字で「京名物 幽霊子育飴」とする徹底ぶり。「できるだけ多くの人に子育飴の由来や魅力を知ってもらいたい」(椿森さん)と持ち帰り販売のみで、未開封で約1カ月、開封後でも約2週間はもつという。

 「子供の頃に食べていたので懐かしい」「祖父母へのお土産に」などとさまざまな世代が買っていくといい、椿森さんは「まさに命をつないだ子育飴。綿菓子を通してそのストーリーを知ってもらい、世代を越えて語り継いでほしい」と話している。

 1袋3個入り600円。問い合わせはジェレミー&ジェマイマ(電)090・7357・3825。

最終更新:2/15(木) 7:55
産経新聞