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平昌五輪現地リポート ジャンプ会場で感じた寒さと不人気

2/15(木) 9:26配信

日刊ゲンダイDIGITAL

 10日に行われた男子個人ノーマルヒルの日本勢はメダルなしに終わった。その日、現場で競技を観戦していたのが、普段は韓国野球を専門に取材している室井昌也氏だ。ジャンプ会場舞台裏を語ってくれた。

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 葛西(紀明)選手のジャンプを五輪の舞台で見られるチャンスはそうそうない。ネットで席位置を確認し、ジャンプ台に向かって左側のスタンド席(座席)を20万韓国ウオン(約2万円・立ち見席は約1万円)で買い、現地に行きました。入り口でチケットを見せると、なぜか足止めをくった。「もしや、偽造チケットか?」と心配しましたが、「この席は見づらいので、右側のスタンド席と交換する」というので、おかしいなとは思いつつも従いました。韓国ではジャンプのトップ選手がいません。競技開始が22時前という時間も影響したのでしょう。前売りは完売も空席があり、観客は想像していたよりも少なかった。

 そのため、テレビ中継のために、右側のスタンドに観客を集めたかったのかもしれません。

 場内では選手が飛ぶ前にプロフィルなどを紹介します。「葛西選手は8回目の五輪です」という韓国語のアナウンスを聞いて、出場回数と年数を指を折って数えていた人もいました。さらに、欧州選手の「葛西選手を尊敬している」というコメントなどで、韓国の観客たちはすぐに葛西選手のファンになったようです。

 会場には小さなプレハブの売店があり、そこで飲食できます。ペットボトルのドリンクにホットコーヒー、ホットチョコ、缶ビールなどがある。競技が風でたびたび中断したため、1本目のジャンプが終わったのが23時すぎ。普通なら売店は終わっている時間です。ダメもとで行ってみると、3つの窓口のうち1つだけ開けて営業中。カップラーメンを買うお客の列が途切れなかった。

 ジャンプ会場は山の上にあり、夜は極寒で体感温度がマイナス20度以下なんていわれていました。確かにジャンプ台の上にいる選手は、強い冷風を受けて寒さは厳しかったと思います。でも、スタンドからは風になびく旗を見て、「ああ、上空は強い風なんだな」と思ったぐらい。スノーボードウエアの上にロングのダウンジャケットを着用し、ソックスは3枚重ね。使い捨てカイロ10個とひざ掛けを持参しての観戦でしたが、つま先が冷たくなってきて、寒いなと感じ始めたのは22時台後半からです。立ち見席は雪上なのでもう少し寒かったようですが……。