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【高校受験2018】横浜翠嵐高校<特色検査>講評…大問が一題増加

2/15(木) 20:18配信

リセマム

 平成30年2月15日(木)、平成30年度(2018年度)神奈川県公立高等学校入学者選抜共通選抜が実施された。全日制課程の募集定員43,043人に対し、志願者数は51,780人。平均倍率は1.20倍。リセマムでは、湘南ゼミナールの協力を得て、横浜翠嵐高等学校の特色検査の講評を速報する。湘南高等学校についても、同様に掲載する。

◆横浜翠嵐高等学校 講評(湘南ゼミナール 提供)

・問題の概要:大問が一題増加、英語単語集も復活

 横浜翠嵐の特色検査で初の大問三題構成となった。分量自体に変化はないが、過去問中心の対策をしていた人は、構成の変化に驚いたかもしれない。また、英語の分量が増え、昨年度の特色検査でなくなった英語の「単語集」の復活、英作文問題の出題、選択肢が非常に長い英文になった五択問題形が出てきた。難易度自体は例年と大きく変化はないが、テクニックでは歯が立たない設問が増え、日々の学習の質が例年以上に問われる内容となっている。

課題1:丸善株式会社が出版している心理学に関する文献から、事故やエラーへの対応に関する文章が出題された。文章の内容というより、その文章に出てくる言葉について深く掘り下げた出題がされている。例えば、「フールプルーフ」「フェイルセイフ」という通常聞いたことのない単語について、文章から定義を読み取り、選択肢として出ている具体的な話と照らし合わせ、当てはまるものを回答する問題が出題されている。また、毎年出題されている選択肢がすべて英語の選択問題は、一つひとつが非常に長く、難易度自体は特別高くないが、相当時間が取られるだろう。

課題2:長谷部恭男氏が著した、憲法に関する文章が出題された。この文章は、長さ自体は例年のリード文と比べて短いが、中身を読み込まないと設問に回答できない形になっており、従来の横浜翠嵐高校の傾向と違う印象。特に設問3の問2は、自分が選んだ選択肢の根拠を、穴埋めで説明しなければならないという、過去出たことのないタイプの問題。非常に高いレベルで文章・設問の理解と思考力が求められ、ハイレベルな出題といえる。

課題3:稲垣栄洋氏が著した、植物に関する文章が題材。題材は生物分野だが、必ずしも生物分野の知識は必要なく、むしろ文章と設問をしっかり理解できているかを問う国語的な出題といえる。最後の設問3は、名物ともいえる英作文問題で、題材となった文章・英語の文章の読解力、文脈からどんな意味の言葉が空欄に入るか考える思考力、言葉を英語でまとめる表現力・知識が必要となり、正答率は低くなるだろう。

・設問の特徴:基礎学力は大前提、高いレベルでのバランスの良さが問われる

 横浜翠嵐が公表している、特色検査の評価の観点は、「理解・分析力」「思考・判断力」「表現・構成力」「想像力」の4点である。学力検査で問われるそれぞれの科目の基礎学力を前提として、学力検査では測れない力を問う出題がほとんどを占める。

 課題2の設問3に出題された記述問題は、必要字数こそ20字~30字と短いが、題材文の理解、設問自体の深い理解、どういう組み立てにするかをまとめる思考力・表現力が高いレベルで必要となり、例年以上に難易度が高かった。

・課題と対策:普段から受身ではなく主体的に学ぶ「姿勢」こそ最大の対策

 特色検査を実施して6年が経ち、毎年の問題において共通で求められるのが「日常の学習に対する姿勢」である。知らないこと、新しく知ることに対して、自分で考えて調べたり、意味や根拠を想像したり、好奇心をもって思考したり、という姿勢が持てるかどうかが、横浜翠嵐の特色検査における最大の対策であるといえる。換言すれば、過去問をベースにした勉強や、テクニックの積み重ねによる対策は通用しない、ともいえる。

 基礎学力、学力検査における高得点は大前提で、それ以上に学習の「プロセス」の充実度を問うのが横浜翠嵐の特色検査だといえる。普段の学校やそれ以外の学習機会において、どれだけ主体的に、前向きに学習を進めていけるようになるかがもっとも効果的な対策だ。そのために、なぜ勉強をするのか、なぜ横浜翠嵐に行きたいのか、など、答えのない問いに対して向き合い、思考を深めたり、他者の意見を聞いたりすることが必要となるだろう。また、分量が非常に多いので、普段からいろんな本や新聞など活字を読み、それについて自ら調べたり、ほかの人と話したりすることで、スピードアップと同時にさまざまな考え方に触れることも、非常に有効な対策となる。
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 このレポートは平成30年2月15日(木)に、速報として湘南ゼミナールにより作成されたもの。

協力:湘南ゼミナール

《リセマム 編集部》

最終更新:2/15(木) 20:45
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