ここから本文です

<米国>ペンス氏「独裁者の妹、あえて無視」 五輪会場で

2/15(木) 10:43配信

毎日新聞

 【ワシントン高本耕太】平昌冬季五輪の開会式に米政府代表団トップとして出席したペンス副大統領が14日、ワシントン市内で講演した。会場などで金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の妹、金与正(キム・ヨジョン)党第1副部長ら北朝鮮代表団との接触がなかったことについて「独裁者の妹を避けることはしなかったが、あえて無視した」と語った。

【平昌五輪 北朝鮮選手団が入村 応援団が出迎え】

 開会式の観覧席で、ペンス氏夫妻は北朝鮮代表団の前列に座ったが、言葉を交わすことはなかった。開会式に先立ち韓国政府が主催したレセプションでは、北朝鮮の金永南(キム・ヨンナム)最高人民会議常任委員長と同じテーブルにペンス氏の席が用意されたが、ペンス氏は着席せず退室した。

 ペンス氏は講演で、与正氏が北朝鮮の体制宣伝(プロパガンダ)部門を率いていると指摘し「米国が彼女に注目や関心を与えることは適切でないと判断した」と説明。金体制を「地球上で最も暴虐で圧政的な政権」と批判し、「私の沈黙で明確なメッセージを送ったつもりだ」と述べた。

 米朝直接対話の可能性に関しては、「対話の意義は常に信じているが、対話は交渉ではない」と述べ、北朝鮮に譲歩する考えはないことを強調。「今後も最大限の圧力をかけ続ける」と語った。そのうえで「北朝鮮が核・ミサイル開発を完全かつ検証可能な形で放棄するまで、米国の対北朝鮮政策が変わることはない」と述べた。

 一方、米太平洋軍のハリス司令官は14日、下院軍事委員会の公聴会で証言し、「金政権は核兵器を国家安全保障の目的だけでなく、共産主義下の朝鮮半島統一に向けた手段と捉えている」と述べ、核・ミサイル開発が韓国を脅迫するためのものとの見方を示した。また、五輪を契機に北朝鮮が韓国に「ほほ笑み外交を仕掛けてきているのは明らか」と指摘、「米韓両国が北朝鮮のほほ笑みでなく、現実を直視しなければならない」と警告した。

最終更新:2/15(木) 11:16
毎日新聞