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幹部は年収1280万円 意外に知らない「自衛官の暮らし」

2/15(木) 9:26配信

日刊ゲンダイDIGITAL

 福井県の国道8号の大雪による立ち往生で、災害派遣された陸上自衛隊の自衛官たち。猛吹雪の中、雪かきする若い隊員たちに激励の声が集まっているが、意外に知られていないのが彼らの暮らしぶりだ。

 自衛官とは、防衛省に所属する特別職の国家公務員。隊員数は、陸海空・統合幕僚監部等を含め合計22万4422人。女性自衛官の割合が増えており、全体の6・1%に当たる1万3707人が女性だ。女性自衛官の場合、補給隊などの後方支援に配属されることが多いが、昨今は戦闘機への配属制限も解除され、攻撃用ヘリをバリバリ操縦している女性自衛官もいる。

 気になる給料はどうか? 09年に自衛官のモデル給与例(別表)が公表されているが、ほぼこの金額と思っていい。福井で雪かきをしている隊員(20歳・独身)だと、年収は約311万円。体を張っている割に少ない気もするが、衣食住がタダということを考えればなかなかの水準だ。このクラスは、ほぼ任期制の隊員で、陸自は1期2年、海自と空自は3年。2期くらい務めて辞める(平均年齢22歳)隊員が多いそうだ。

 1佐の幹部自衛官(47歳・配偶者、子2人)になると1280万円という高給取りで、1部上場企業の部長級だ。

 結婚はどうか。

「30代、40代の独身の男性自衛官が増えているのは事実です。職業柄、女性と出会うチャンスが少なく、口下手というか、実直すぎる隊員も多いですからね」

 こう話すのは、元岐阜航空基地准曹士先任で4年前に定年退官した板津近良氏だ。実は板津氏、退官後に国内唯一の自衛隊員限定婚活会社「自衛隊プレミアムクラブ」でプロデューサーを務めている。同社では10日も木更津で婚活パーティーを行っているが、すぐにキャンセル待ちという人気だった。

「今回の福井の大雪のような災害派遣があると、注目度は上がります。公務員として生活は安定していますし、正義感の強い男性隊員に引かれる気持ちは分かりますが、自衛官は転勤が多いというリスクもあります。また最近は、女性自衛官も増えて隊員同士の結婚も増えていますが、女性自衛官も転勤に例外はなく、せっかく一戸建てを購入したのに、夫の転勤がやっと終わったと思ったら、奥さんが入れ替わりで転勤になり、ようやく一緒に暮らしたのは定年になってから……という笑えない話もあります」(板津氏)

 その定年だが、一般企業より早く、幹部・准尉・曹で53~56歳。将クラスでようやく60歳だ。退職金(平均約2200万円)は入るが、再就職に不安を抱える人が多いという。