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米ミレニアル世代が支持 NYでは化粧品も“農場直送”の時代

2/15(木) 9:26配信

日刊ゲンダイDIGITAL

コラム【ニューヨークからお届けします】

「ファーム・トゥ・テーブル」といえば、野菜や肉などの生産者とレストランが提携し、生産地から直接レストランのテーブルに、新鮮で質の高い食を提供しようというもの。食の安全や地球環境の保全にこだわる若いミレニアル世代に絶大な支持を受け、ニューヨークではすっかり定着したコンセプトです。

 続いて定着しそうなのが、「農場から化粧品をあなたのお肌へダイレクトに届けます!」というコンセプト。「ファーム・トゥ・フェース」と呼ばれ、ここ数年、急増しています。食べ物にこだわるのと同様に、顔やボディーに付けるスキンケア製品にもこだわる人たちの間で話題になっているのです。

 その代表的なブランドが、「タタ・ハーパー」です。バーモントにある自家農園で化粧品の原材料となる植物を栽培。それらから抽出したエキスを使い、敷地内の工場で化粧品を生産しています。もちろん、保存料などの添加物を一切含んでいません。100%ナチュラルのスキンケア製品をできるだけ新鮮なまま、消費者のお肌に届けるというのがポリシー。ボトル一本一本のシリアルナンバーからは、いつ出荷されたかという情報も得ることができます。

 新たに注目が集まるスキンケア・ライン「ファーマシー」では、ニューヨーク郊外の農園でオーガニック栽培した植物を使用。こだわっているのは、すべて人の手を使っている点です。植物の種を植えるところから、摘み取るまでのプロセスを全て人が行っているのです。

「ファーム・トゥ・テーブル」も「ファーム・トゥ・フェース」も、原材料がいつ、どこで、どう栽培されるのか? どんなふうに加工され、誰の手を経て自分の手元に届くのか? できるだけシンプルで透明度の高い製造工程を求める若い世代の間で、今後ますます市民権を得ることになりそうです。

(シェリー めぐみ/ジャーナリスト、テレビ・ラジオディレクター)