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美帆は2個目メダル 高木姉妹の躍進要因は“嫉妬と敵対心”

2/15(木) 12:13配信

日刊ゲンダイDIGITAL

 中距離のエースが今大会2個目のメダルを手にした。

 女子スピードスケート1000メートルで高木美帆(23)が1分13秒98で3位。銀メダルを獲得した12日の1500メートルに続いて江陵アイスアリーナに日の丸を掲げた。

 ここまで3000メートルも含めて3レースをこなしているだけに「この体の状況で、自分が想定していた以上のレースができた。1500以上に自分を褒めてあげたい」と納得の表情を見せた。

 今大会は団体追い抜きでチームを組む姉・菜那(25)とともに、初めて姉妹揃っての出場。前回のソチ大会は美帆は代表入りを逃しただけに、団体追い抜きでは姉妹でメダル獲得を目指す。

 過去に姉妹でメダリスト(世界選手権含む)になったのはレスリングの伊調千春(アテネ、北京銀)、馨(アテネから4大会連続金)、柔道の上野雅恵(アテネ、北京金)、順恵(ロンドン銅)、田知本愛(15年世界選手権銀)、遥(リオ金)らがいる。いずれも同じ競技とはいえ、階級が異なるため、代表選考会での直接対決はなかった。五輪出場をかけて姉妹同士による潰し合いはないため、ライバルというよりも、日頃から互いにアドバイスするなど協力し合ってメダル獲得を果たした。

 特に伊調姉妹は深い絆で結ばれていることは有名な話だが、高木姉妹は対照的。お互いにライバル視してきたことが相乗効果を生んだという。

 柔道やレスリングのメダリスト姉妹とは異なり、中・長距離で種目がかぶるため、同じレースに出るのは珍しいことではない。菜那は早くから頭角を現し「天才少女」とチヤホヤされる妹に嫉妬心しかなかった。美帆にしても、菜那だけがソチ五輪代表に選ばれた際、しばらくは口を利かないどころか、目を合わすことすらなかったという。

 今でこそ互いの実力を認め「(団体追い抜きでは)姉妹で表彰台に立ちたい」と口を揃える。高木姉妹は一番の身近な存在にライバルがいたことが功を奏したようだ。