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小平「銀」は「500金への方程式」 24連勝中の得意種目がまだある

2/15(木) 6:05配信

デイリースポーツ

 「平昌五輪・スピードスケート女子1000メートル」(14日、江陵オーバル)

 女子1000メートルが行われ、小平奈緒(31)=相沢病院=が1分13秒82で銀メダルを獲得した。今季この種目で世界記録を更新し、一気に金メダル候補へと躍進。狙った色にはわずかに届かなかったが、個人種目で初のメダル獲得。大本命の18日の500メートルに向けて「金を取るための方程式に乗っている」と自信を漂わせた。1500メートルで銀メダルの高木美帆(23)=日体大助手=は銅メダルを獲得し、2つ目のメダルを手にした。個人種目で日本女子が同時に表彰台に立つのは夏冬を通じて五輪史上初。

【写真】メダル獲得!抱き合う小平と高木美帆

 思わず天を仰いだ。懸命に足を動かしゴールするも、小平は2着。電光掲示板で2着を確認すると、複雑な胸中を押し隠し左手を小さく握った。「初めて個人種目のメダルを取れてうれしい。自分の力を全て出し切ったので本当の実力」。そう話した一方で「ちょっと悔しかったり、ちょっとうれしかったり」と素直な気持ちも吐露した。狙った色にはわずか0秒26及ばなかった。

 5位に終わったソチ五輪後の14年4月、小平はソチで24個のメダルを獲得した本場オランダへ向かった。「覚悟を持って、安定していた日常から抜け出せたことがすごく自分を変えてくれた」。トップ選手の中で自身と向き合い続けた。

 言葉の問題に始まり、文化の違いにも苦労した。初めは「雑音にしか聞こえなかった」というオランダ語も「3回聞いたら覚える」と自分でルールを決めて勉強。常に手のひらサイズのノートとペンを携帯し、チームメートが話す単語をメモして頭にたたき込んだ。約半年で簡単な言葉はマスター。2年目は、自分の意見を言えるまでになった。自分よりも強い女子選手と練習することも小平にとっては貴重な経験。自分がこの試合の“ボス”だと思いながら戦うメンタリティーも学んだ。

 一方で、体格や体質の違いによる練習量の減少などマイナス面もあった。15年6月には右足首を捻挫し、加えて体調不良も発生。16年に帰国した。「外に出て戻ってきて、結城先生が世界一の指導者だと思った」。帰国後は「22カ月計画」と題してこの五輪1点に照準を定め、唯一無二の存在と二人三脚で駆け抜けてきた。

 日本女子初の金メダル獲得はならなかったが、小平にはまだ国内外24連勝中の500メートルが残されている。レース後には「1000メートルで3位以内は、500メートルで金を取るための方程式に乗っている」と言い切った。「五輪は強い人が強い」と痛感したこのレース。日本勢の前に、またしても立ちはだかったオランダの壁。自分がボスだと思える“ホーム”で最高の滑りを見せ、満開の笑顔を咲かせる。