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<米乱射>銃声数十発、生徒悲鳴 報知機鳴らし避難中狙う

2/15(木) 11:19配信

毎日新聞

 バンバンと腹に響く銃声が続く中、床に伏せて泣き叫ぶ生徒たち。米南部フロリダ州で「最も安全な町」とも言われるパークランドの高校で14日午後(日本時間15日未明)に発生した銃乱射事件では少なくとも17人が犠牲になり、米国社会にはびこる深刻な銃暴力からは、教育の場も逃れられないという現実が改めて浮き彫りになった。

【写真特集 銃乱射事件が起きた米南部フロリダ州パークランドの高校】

 「オー・マイ・ゴッド(神様)!」。20発近い発砲音のただ中で男子生徒の叫びや助けを求める女子生徒らの声が続く。米主要テレビが放送した、発砲現場とされる動画が映し出した情景だ。

 事件が発生したのは2時半過ぎと見られる。CNNテレビの取材に対し、ある女子生徒は「授業中に火災報知機が鳴った」と証言。これを聞いて生徒たちが避難しようとした際に発砲が始まったと見られる。元生徒のニコラス・クルーズ容疑者(19)は、廊下から教室に向け発砲したとの情報もある。

 地元テレビの取材を受けた生徒によると、この高校では同じ日に、火災訓練が行われ、事件直後も別の訓練と思った生徒がいたようだという。ある生徒は「『銃声だ』と言う声がだんだん大きくなり、一斉に避難を始めた」と話した。また、1年生の生徒はCNNに、「2回銃声があって、生徒たちがキャンパスの別の建物に走っていくのを見た。自分も周りも爆竹の音だろうと思っていた」と語った。

 米主要メディアによると、激しい発砲が続く中、生徒や教師らはパニック状態に陥りながらも、机の下に隠れたり床に伏せたりして、携帯電話を使って親族らにメッセージを送って状況を説明した。発生から約1時間後、武装した警官の背に両手を置いて一列になって校外に脱出する姿も見られた。

 学校周辺では、心配して集まった保護者らと生徒たちが抱き合って涙を流した。ある母親はCNNに「娘は人が助けを求めながら撃たれた声を聞いたと言っていて、とてもナーバスになっている」と話した。

 CNNによると、人口約3万人のパークランドは民間団体が昨年「フロリダで最も安全な町」に認定。2016年には深刻な犯罪は7件しか報告されていなかったという。【高木香奈】

最終更新:2/15(木) 13:55
毎日新聞