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コウノトリの体に油?付着 タンカー事故の影響か

2/15(木) 12:42配信

朝日新聞デジタル

 東シナ海でのタンカー事故後に鹿児島県の奄美大島などに油状の固まりが漂着した問題で、島内に住む国の特別天然記念物コウノトリの体に、油のような黒い汚れが付着しているのを地元の人が見つけた。環境省は様子を見守るとしている。

【写真】黒っぽい汚れがついたコウノトリ。目の周囲と肩が汚れている=14日、鹿児島県龍郷町、宮山修さん撮影

 コウノトリの観察を続ける同県奄美市の宮山修さん(67)が11日、汚れた姿を島内の川で撮影した。9日に島内の海岸で同じコウノトリを撮影した際は汚れはなかったという。「浜にあった油をくわえたり、エサを探して水中に頭を入れたりした際についた油が、羽繕いなどで体に付着したのでは」と推測する。

 東シナ海では1月6日にタンカーが貨物船と衝突。漂流したのちに1月14日に奄美大島の西約315キロで沈没し、大量の油が流出した。同島では今月1日以降、油状の漂着物が東シナ海側や北東部の海岸全域で確認されている。6日には油状のものをのんで窒息死したらしいアオウミガメ1頭の死骸が見つかった。

 野生生物や漁業への影響が心配される中、同島では8日から漂着物の本格回収が始まった。漂着物はほかに奄美群島の島々や屋久島、沖縄本島などでも確認されている。

 奄美野鳥の会の鳥飼久裕会長は、今回の汚れはコウノトリのような大きい鳥なら活動にさほど影響はないとみるが、「シギやチドリなど小さな鳥の体に油がつくと飛べなくなる恐れもある。早く回収してほしい」と訴える。(外尾誠)

朝日新聞社