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ダル、カブスで世界一!6年契約正式発表 古巣ド軍に宣戦布告

2/15(木) 6:00配信

スポニチアネックス

 カブスは13日(日本時間14日)、ドジャースからFAとなっていたダルビッシュ有投手(31)と6年契約で合意したと発表した。アリゾナ州メサのキャンプ施設で入団記者会見に臨んだ右腕は、悲願のワールドシリーズ制覇を目標に掲げ、古巣のド軍に宣戦布告。14日(同15日未明)にキャンプインした。

 キャンプイン前日。ダルビッシュは、キャンプ地球場の狭いプレスルームにぎっしり詰まった日米50人の報道陣を前に、青が基調のユニホームに袖を通した。背番号は日本ハム、レンジャーズ時代と同じ11。セオ・エプスタイン編成本部長と握手し、カメラの列に満面の笑みを向けた。

 「素晴らしい球団に入団することができて非常に光栄に思います。しっかり、評価に見合うような結果を出せるよう頑張っていきたいですし、早くチームに馴染めるようにしたいです」

 6年総額1億2600万ドル(約134億8200万円)。出来高を含めると最大1億5000万ドル(約160億5000万円)に達する。大リーグで6年プレーした後、さらに6年の大型契約。「自分は3年前にトミー・ジョン(肘じん帯再建手術)を受けているので、30~40年前だったらここにいないし、終わっている。医学にも感謝しています」と殊勝に語った。今季の年俸2500万ドル(約26億7500万円)は、20年のヤンキース・田中(2300万ドル=約24億6100万円)を上回る日本選手の史上最高額だ。

 ぜいたく税を避けるため、右腕が残留を臨んでいたドジャースは年俸総額の調整に難航した。一方で、カブスが高く評価して熱意を示したことで、心が動いた。「凄く誠意を持って交渉してくれていたのと、皆さん人間が素晴らしかった」。世界一を狙えるチームという優先事項も「十分すぎるほど満たしていた」と話した。昨年12月の交渉には自身も通訳なしで同席。3時間半にも及ぶ話し合いを「最初から最後まで印象に残ることばかり」と振り返った。

 カブス入りを決断した瞬間から、ドジャースはワールドシリーズ進出への最大のライバルとなった。昨季はナ・リーグ優勝決定シリーズで激突。ダルビッシュが第3戦で勝利投手になるなど、ドジャースが制した。自宅のあるダラスで一緒に自主トレを行ったエース左腕カーショーには、家族以外で一番最初に連絡したといい「感謝しています」としみじみ。デーブ・ロバーツ監督には電話で「今はあなたたちを倒すことを一番に考えています」と伝えた。

 カブスのジョー・マドン監督は、日本出身の右腕に敬意を表し「大胆不敵」と記されたTシャツ姿で記者会見。「間違いなくチームは強くなる」と喜んだ。新指揮官の印象を「野球や人生を楽しんでいる方というイメージ。そういう方と野球ができるのは凄く楽しみ」とダルビッシュ。メジャー7年目、さらなる進化を遂げ、優勝請負人としての使命を果たす。 (奥田秀樹通信員)