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高校学習指導要領改定案 理数、日常生活と関連付ける

2/15(木) 7:55配信

産経新聞

 高校学習指導要領改定案では、理系の教育を拡充させた。数学科と理科は社会で役に立つと生徒が感じていないことが課題となっており、日常生活や社会との関連を重視した内容とすることで、有用性を実感できる教科へ転換を図る。数学では、データを収集・分析して活用する能力の必要性が実社会で高まる中、統計教育を充実。コンピューターの活用も促進する。

 さらに、国際的な科学技術系人材育成に向け、教科・科目の枠にとらわれず探究する理数科を新設。文部科学省によると、新教科の創設は情報科が登場した平成10年度改定以来となる。

 具体的には、数学科の科目を再編。数学を積極的に活用する態度などを育成する現行科目「数学活用」を廃止し、その内容を「数学A」「数学B」と今回新設する「数学C」の各科目に移行する。「数学I」や「数学A」などでは、仮説が正しいかどうかを統計学を使って判断する仮説検定や、確率の期待値など統計的な内容を充実させる。

 教員の説明を聞くだけでなく、生徒がデータを分析して日常生活の課題を解決するといった「数学的活動」を各単元に導入する。

 理科では、指導項目として「化学が拓(ひら)く世界」(化学基礎)や「生態系と人間生活」(生物)を追加。理数科新設に伴い、「理科課題研究」を廃止する。

 新設教科の理数科は、文科省のスーパーサイエンスハイスクール指定校が主な対象。大学や研究機関などと連携し、課題研究を報告書にまとめて発表する活動を重視した。「理数探究基礎」「理数探究」の2科目で構成し、いずれかを履修すれば「総合的な探究の時間」の一部または全部に替えることができる。

 プログラミング教育を全生徒が学ぶよう、情報科も科目を再編。現行では選択必修科目の「社会と情報」「情報の科学」に分かれているプログラミング、ネットワーク、情報セキュリティーなどを「情報I」に集約して必修科目とした。数学科の統計教育のほか、公民科で行う情報収集や情報モラルの指導などでもコンピューターの活用を図る。

最終更新:2/15(木) 7:55
産経新聞