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<実証実験>奄美の原生林を守る 16日から車乗り入れ制限

2/15(木) 14:30配信

毎日新聞

 年内の世界自然遺産登録を目指す「奄美大島、徳之島、沖縄島北部および西表島」(鹿児島、沖縄)に含まれる鹿児島県奄美市の金作原(きんさくばる)原生林周辺で、観光客の来訪時のルール確立に向けた実証実験が16日から始まる。22日までの期間中、原生林へのアクセス道路に乗り入れる車両台数や駐車時間などを制限し、車の混雑緩和や原生林保護などへの効果を確認する。

 実証実験を実施するのは国▽県▽奄美市▽奄美大島エコツアーガイド連絡協議会▽レンタカー会社--などで構成する「奄美大島利用適正化連絡協議会」。登録を目指すエリアの中で、車でアクセスできる金作原原生林は人気観光地のため、登録後の観光客増加を見込んで実験を実施する。環境へ配慮しながら質の高い自然体験ができ、交通混雑も防ぐことにつながるルール作りを目指している。

 実験では、金作原へのアクセス道路となる農道や林道など計約9キロを「乗り入れ自粛要請区間」に設定。乗り入れ時間も区切り、同一時間内に区間内に入る車の上限を普通車8台、貸し切りバス2台とし、駐車時間は2時間以下にする。車1台につきエコツアー認定ガイド1人の同行を求める。ガイド1人が案内できる人数は15人以下とし、事前に時間や人数を登録してもらって利用を分散させる。

 実験なので乗り入れ制限に強制力はないが、市内10カ所に看板を設置するほか、レンタカー会社にチラシを置いて協力を呼びかける。利用者へのアンケートも実施する。

 県奄美世界自然遺産登録推進室の大西千代子室長は「実証実験で課題を探り、利用ルールづくりを協議したい」と話した。【神田和明】

最終更新:2/15(木) 14:43
毎日新聞