ここから本文です

<日本電産>新社長に吉本氏 永守氏は会長兼CEOへ

2/15(木) 16:07配信

毎日新聞

 日本電産は15日、永守重信会長兼社長(73)が社長職を外れ、吉本浩之副社長(50)が社長に昇格する人事を発表した。永守氏は最高経営責任者(CEO)兼会長にとどまる。6月20日付。創業以来約45年間、社長を務めてきた永守氏は、同社を売上高1兆円を超えるグローバル企業に育てたカリスマ経営者。当面は永守体制が続くが、世代交代は必須で、吉本氏への権限委譲をどう進めるかが成長に向けたカギとなる。

 永守氏は1973年、28歳で日本電産を設立、社長に就いた。精密小型モーターの製造・販売を皮切りに、国内外50社以上を買収し、日本有数の部品メーカーを築き上げた。

 新社長に就く吉本氏は日産自動車などを経て2015年に日本電産入り。永守氏は吉本氏について、自動車部品事業再建の功績などを挙げ「自分が50歳の時以上に良い仕事をしている」と評価した。

 「世界中を飛び回る体力が限界にきている。若い人に任せたい」。京都市内で15日記者会見した永守氏は社長交代の理由として海外事業拡大をあげた。17年には、仏自動車大手、PSA(旧プジョー・シトロエン・グループ)と提携。電気自動車(EV)向けなど新たな成長への布石を打ったことも決断を後押ししたとみられる。

 永守氏は大胆な発言で注目され、「何事も世界トップを目指す」との経営理念で同社をけん引してきた。吉本氏との役割分担については当面、永守氏の仕事の3割を任せ、数年で5割以上に増やしたい考えを示した。【釣田祐喜、土屋渓】

 【ことば】日本電産

 小型モーターなど電子部品の製造・販売大手。本社は京都市。永守重信氏が1973年に従業員3人と設立した。永守氏が企業買収を重ねて事業を拡大したことで知られる。2017年3月期の連結売上高は1兆1993億円、連結従業員は約10万7000人。

最終更新:2/15(木) 21:33
毎日新聞