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流出NEMが次々交換?“仮想通貨大国“になりつつあるロシアの今

2/15(木) 15:45配信

AbemaTIMES

(C)AbemaTV

 仮想通貨取引所「コインチェック」から「NEM」が流出した問題で、その一部がロシアの匿名サイトを通じて別の通貨に交換されていたことがわかった。

 情報セキュリティ専門家の杉浦隆幸氏によると、犯人側は通信元を隠す「Tor(トーア)」など匿名化ソフトを使わないと接続できないサイト、“ダークウェブ“(闇のウェブ)上に自ら「取引所」を立ち上げ別の通貨に交換。さらにそこで交換した人がロシアなどの業者と取引、資金洗浄を図っている可能性があるという。「ロシアのYobit(ヨービット)という取引所を使って、ビットコインもしくはライトコインと交換した可能性が高い。取引回数は2340回以上にも及んでいて、NEMが値下がりしていたことから犯人側はディスカウントして販売していた。それを加味すると、日本円で14億円相当がすでに交換されているのではないか」(杉浦氏)。

 ダークウェブ上でNEMを取引する動きは8日に始まったという。その後の数日間で犯人側の動きが活発化、取引の度に新たな口座を作るなど、NEM財団からの追跡を逃れて捜査をかく乱しているのだという。不正アクセス禁止法違反の容疑で捜査を進める警視庁は、複数の人物が犯人側との取引に応じたことを確認。このうち日本人の男性から任意で事情を聴いているという。一部報道によると、この男性が交換した動機は「興味本位」だったという。

 「NEM財団が流出した通貨に印を付けているが、うまくやれば1分以内に取引が完了できてしまうので、さらに買った後1分以内に取引すれば簡単には印を付けることはできない。交換が進んでいくと思うので、取引所に行った時点でもう流出したNEMは回収できない」(杉浦氏)。

 ITジャーナリストの三上洋氏も「誰がアクセスしてどこのIPアドレスの人なのかが追跡しにくいダークウェブに取引所を開設、現金化や他の仮想通貨との交換を行っているので、さらに追跡が難しくなった。そんな中で警視庁が頑張って日本人を事情聴取したのには驚いた。流出犯からの取引のメッセージなんかもすごく素人っぽかったが、ものすごい数の取引を繰り返しているので、組織的かもしれない」と推測する。

 今回、流出したNEMの交換がロシアの取引所で行われていたことも注目されている。実は今、ロシアはアメリカと肩を並べるほどの“仮想通貨大国“になりつつあり、モスクワ市内のホテルや空港ターミナルには、ビットコイン専用ATMが設置されているという。

 各国で仮想通貨規制に向けたムードが高まる中、ロシアは規制を取り入れつつも、合法化する動きを見せている。プーチン大統領は先月、国産仮想通貨を発行する必要性を改めて表明。ルーブルに加え、仮想通貨「クリプトルーブル」なるものを法定通貨とすべく準備を進めているようだ。

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最終更新:2/15(木) 20:12
AbemaTIMES