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再配達の負担削減 住宅、職場に広がる宅配ロッカー 不在時に荷物受け取り

2/15(木) 6:03配信

上毛新聞

 インターネット通販の普及で宅配便の取扱数が増える中、不在時でも荷物を受け取れる宅配ボックスや、商業施設などでの宅配ロッカーが注目されている。群馬県内のメーカーは品ぞろえを強化し、宅配業者はロッカーの設置を拡大。利用者の利便性を高めるとともに、宅配ドライバーの負担となる再配達を削減する。

◎工事いらない据え置き型も登場

 郵便ポスト製造販売のコーワソニア(太田市中根町)は、2015年から一戸建て住宅用の宅配ボックスを販売する。荷物を入れた後、レバーを下げるだけで施錠でき、個別の鍵で開けて取り出せる仕組み。宅配業界の人手不足に関する報道を受け、17年は自社製品の出荷数が急増、相手先ブランドによる生産(OEM)も半年足らずで5倍に伸びた。

 自社製品は壁付けや壁に埋め込むタイプを扱ってきたが、新たに施工が簡単な据え置き型を投入する。大きめの荷物(最大縦47センチ、横38センチ、奥行き約30センチ、重さ30キロ)を受け取れる大容量サイズ。デザインも無機質ではなく、住宅になじむ木目調などをそろえた。

 東京支店企画開発室の金子一史室長は「注目を浴びてから一気に出荷が伸びた。これまでは新築住宅への設置が多かったが、今後は新築以外からの需要もあると考えると大きな可能性がある」と期待する。

 企業が従業員向けに宅配ボックスを設置する動きもある。自動車・住宅用鍵製造のアルファ(横浜市)は、群馬工場(館林市近藤町)内に自社で開発したボックスを設置した。従業員が荷物の送り先を工場に指定して利用すれば、帰宅時に持って帰れる。

 マンション用に開発したボックスを一部改良した。従業員の福利厚生サービスにつながるとして、今後、他社への導入を提案する。

 一方、宅配便最大手のヤマト運輸(東京都)は今月、県内10カ所の営業所に宅配ロッカー「PUDO(プドー)」を設置、運用を始めた。「クロネコメンバーズ」への登録で、再配達の依頼の際などにロッカーでの受け取りを指定できる。

 県内では高崎経済大とスーパーのとりせん富士見町店(館林市)に先行して設置しており、毎月各50個程度の利用があるという。

 同社は再配達受付の締め切り時刻を前倒しするなど、働き方改革を進めている。群馬主管支店の山田右一営業企画課長は「受け取りの選択肢として、今後も順次ロッカーを導入していく」と話した。

最終更新:2/15(木) 6:03
上毛新聞