ここから本文です

栃木ブレックス加入から1年を経た生原秀将(後編)「学びたいから変化した思い」

2/15(木) 16:11配信

バスケット・カウント

文=鈴木健一郎 写真=バスケット・カウント編集部


栃木ブレックス加入から1年、プロバスケットボール選手として様々な経験を積む中で、生原秀将の意識は大きく変わりつつある。「欲が出てしまって」と本人は苦笑しつつ、「学びたい」から「試合に出たい」と変化する心境を明かしてくれた。大学No.1ポイントガードはまだ雌伏の時にあるが、そう遠くない将来、大きく飛躍してくれるはずだ。

栃木ブレックス加入から1年を経た生原秀将(前編)「一歩引きながらの1年目」

ユニバーシアードで得た「ディフェンス」の感覚

──今シーズンの開幕に向けて、1年目の経験から何か特別な準備をしたというのはありますか? どこか重点的に鍛えたり、新たなスキルを覚えたり。

そういう取り組みをしたかったのですが、ユニバーシアードと重なったので、大きく何かを取り入れることはできませんでした。自分が本来チームとしてやらないといけないこと、ユニバーシアード日本代表としてやるべきことがズレていた部分もあったので。でも両チームに共通していたのはディフェンスをハードにやること。僕はディフェンスが自分の武器だとあまり思っていなかったんですが、ユニバーシアードで常に相手のエースに付く役割で、そこで「自分にもできる」という感覚を得られたので、それをブレックスに持ち帰ったつもりです。

──昨シーズン限りで渡邉裕規選手が一度現役引退して、「自分がやらなければ」と思ったところで鵤誠司選手が加入し、シーズン半ばには渡邉選手が現役復帰しました。ポイントガードの序列がなかなか上がらないことに葛藤はありますか?

もちろん「ない」とは言えません。ナベさんがいなくなるのは少し前から知っていて、自分としてもこれはやるしかない、という気持ちはありました。誠司さんが来ましたが、序列は抜きにしてポイントガードは3人欲しいと思うので、気にはなりませんでした。誠司さんは体格とハンドリングの良い、なかなかいないタイプのポイントガードですが、自分とはタイプが全然違うので、僕としては自分の個性を出せばいいと考えていました。

ナベさんの復帰は驚きましたが、嫌だとは思いません。自分としては「より気を引き締めてやらないと試合に出られなくなる」という受け止め方で、嫌悪感ではなく危機感ですね。

1/3ページ