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17年の世界プラチナ需給、3.4トンの供給過剰

2/15(木) 6:06配信

鉄鋼新聞

 英国ジョンソン・マッセイ社が発行した最新版の「PGM(白金族金属)マーケットレポート(2018年2月版)」によると、17年のプラチナ需給バランスは3・4トンの供給過剰となった見込み。前年は6・3トンの供給不足。18年は需要が微増する見通しにある一方、リサイクル量の増加などから小幅な供給過剰になると予測している。一方、17年のパラジウム需給バランスは19・6トンの供給不足となり、前年の3・3トンの供給不足から不足幅が拡大。18年も大幅な供給不足が継続すると予測している。

 17年のプラチナ需給は、供給量が前年比1・8%減の185・9トン、リサイクル量が同比2・6%増の61・6トン、需要が同比4・5%減の244トンとなった見込み。供給では南アフリカなどからの鉱山供給量が減少したが、リサイクル量が増加し、全体では微減にとどまった。需要は15年から16年にかけて旺盛だった日本の投資需要が落ち着いたほか、中国の宝飾需要も減少。一方、産業用需要は欧州のディーゼル車向けが減少したものの、中国の生産能力拡張によって産業用需要は61・5トン(同比6・6%増)と過去最高を更新した。
 18年のプラチナ総需要はガラス業界でのプラチナ購入量の増加が中国の宝飾需要の減少と欧州のディーゼル車部門の縮小による需要減少分を上回り、全体では前年同期を上回るとみている。また、同社のアナリストであるアリソン・カウリー氏は「欧州における排ガス触媒用需要の減少分は北米やインドなど他のディーゼル車市場の成長で多少埋め合わせされると思う」とコメントしている。
 一方、17年のパラジウム需給は供給量が前年比2・4%減の205・2トン、リサイクル量が同比16・9%増の91トン、需要が同比8・3%増の315・8トンとなった見込み。供給ではリサイクル量が大幅に増加したものの、鉱山からの供給量が減少し、総供給量は微増にとどまった。需要は自動車触媒用が262トン(同比6%増)と過去最高を記録したほか、化学メーカーによる購入量も高水準となったため、全体では大幅に増加した。
 18年については、価格高騰に伴う代替品シフトなどで電子部品や歯科合金などの産業用需要が減少する可能性があるものの、自動車触媒向け需要が過去最高を更新するとみており、18年も「供給不足がほぼ確実に続く」(同)と予測している。

最終更新:2/15(木) 6:06
鉄鋼新聞