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【ブラジル】モール業界、18年は最大6%の増収見込む

2/15(木) 3:43配信

サンパウロ新聞

 ブラジル全国のショッピングモールの2018年の名目売上高は前年に対して5.5~6.0%増と、17年の伸びに沿った拡大が見込まれている。ブラジル・ショッピングセンター協会(Abrasce)が1月30日発表した。

 同日付で伝えた伯メディアによると、同協会のグラウコ・ウマイ会長は「18年はここ数年に立ち上げられた計画を統合する年になる。(18年の業績は)プラスになるだろうが、14年と15年に記録した二けたの成長には遠い」としている。

 物価上昇の影響を排除した実質値では、同協会は18年の売上高の伸びを前年比3.0%増と予想する。「選挙は経済にお金を注入する。そして、それと同時に信頼感(景況感)に負の影響を及ぼす」と話すウマイ会長は、今年下期(7~12月)には選挙戦が消費者ら及び企業家らの間に慎重ムードを広げさせるはずであることから、上期(1~6月)により良い業績を上げなければならないとしている。

 今年は選挙以外にも、ショッピングモール業界の力強い動きを阻害するであろうイベントが予定されている。ロシアで開催されるサッカー・ワールドカップ(W杯)だ。ウマイ氏は、W杯は電気製品、特にテレビの販売にとっては有利に作用するが、その一方で、スポーツウェアを除く衣料品の小売りを弱々しくさせる可能性があると指摘する。

 ショッピングモール業界全体の17年の売上高は1677億5000万レアル(約5兆8712億円)と前年に対して名目で6.2%伸びた。ただしこの伸びは同協会が見込んでいた7%を下回るものだった。ウマイ氏はこの結果について「12月が我々の期待ほど良い月ではなかった。クリスマス商戦は16年よりも良かったが、期待よりも悪かった」と説明する。

 ブラジルのショッピングモールでは近年、空室率が大きくなっている。昨年末時点のテナント空室率は5.7%と、16年末時点の5.0%よりも高かった。同協会によれば、そもそもモールの新規開業時の入居率が低いことがその原因の一つだ。ウマイ氏によれば、新規オープン時の入居率は今日、60%にまで落ちている。同協会の予想では、18年の空室率は5.5~6.0%になる。また、過去の平均値である4.5%に戻るのは20年以降になる。

 17年に新規開業したモールの数はブラジル全国を合わせて12施設だった。昨年初めには30施設が開業する予定とされていたが、終わってみればその半数にも届いていなかった。そして18年には、現時点では全国で23施設がオープンする予定となっている。しかしウマイ氏は、実際にオープンできるのは15~16施設だろうとしている。

サンパウロ新聞

最終更新:2/15(木) 3:43
サンパウロ新聞