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the band apart (naked) 「変わらないことと変わっていくこと」を伝えるアコースティック編成でのビルボードライブ公演をレポート

2/15(木) 12:21配信

Billboard Japan

 アコースティックバンド編成のthe band apart (naked)が、2月9日に東京・ビルボードライブ東京で【the band apart (naked) “2” release live SMOOTH LIKE BUTTER TOUR】を開催した。

 荒井岳史(Vo/G)、川崎亘一(G)、原昌和(Ba/Cho)、木暮栄一(Dr)の4人で構成されたthe band apart(通称:バンアパ)は、1998年の結成以降、幅広いジャンルのエッセンスをクールにオリジナルスタイルに昇華させ、音楽ファンやバンドマンからの支持も多く得てきた。そんな彼らは2016年10月にアコースティック編成名義のthe band apart (naked)として初のアルバム『1』をリリース、2017年12月20日にはnaked2枚目のアルバム『2』をリリースした。

 今回は『2』のレコ発ツアーであり、バンアパのビルボードライブ初登場となったステージ。原曲に大胆なアレンジが施されたnakedの楽曲群は、本人たちもインタビューで「プチ整形じゃ済まない別人になった」と語っていたことがあるがまさにその通りだ。naked=裸という言葉にはどんな思いが込められているのだろうか、ライブでは彼らがいつもとどう違って映るのかと、ライブを見る前から期待でいっぱいだった。

 定刻を迎え会場が暗転すると、2階の客席に通じる階段からメンバーが登場。木暮は黒のジャケット、川崎と原は白のシャツ、荒井は白シャツにネクタイというフォーマルな衣装にスタートから意表を突かれた方も多かったのではないだろうか。そして、荒井の「近いね。あんまり見つめないで…(笑)。今日はツアー最後という喜びを噛みしめながら演奏します。」という挨拶から「from resonance 2」でライブが幕を開け、2000年代の作品で英語詞の楽曲が続いていく。驚くべきは、ゆるやかなサウンドながらも高度で緻密な彼らの演奏テクニックだ。ただ曲をアコースティック・バージョンで演奏するというのではないnakedのリアレンジは、その楽曲の一番引き立たせたい部分にフォーカスを当てて丸裸にしているということかもしれない。

 そして中盤には「俺が、原さんに無理言って歌ってもらった曲です」(荒井)と、ボーカルが原にバトンタッチしたシュガー・ベイブのカバー「DOWN TOWN」や「Paper Planes」を披露。普段と違う雰囲気のせいか序盤はやや緊張感に包まれていた会場だったが、徐々に空気が柔らかくなっていく。「12月の」で荒井がスーッと伸びていく心地よいボーカルを聴かせたり、「Moonlight Stepper 2」では穏やかな前半部分から演奏の熱量が一瞬にして上がったりと、普段と比べてより楽曲の輪郭がはっきりと伝わってきた。

 MCでは「今日さ、武道館行こうって思った人いなかった?大丈夫?」と、同日に武道館でBRAHMANのライブが行われていたことを話題に挙げ笑いを誘う一幕も。後半ではバンドが出会って25年、結成から(正確には、ちゃんと活動を始めてから)20年という月日を振り返り、「ノリが変わらないからあまり変わった気もしないけどな」と荒井。続けて「でも、変わらないでいようとしながら、変わるところは変わっていかないとって思っています。ここまで続けてこれたのは皆が聴いてくれたからです。ありがとうございます。」と感謝を述べると、観客からは大きな拍手が沸き起こった。そして、「Can't remember 2」「higher 2」「light in the city 2」と3曲を畳みかけ本編が終了した。

 アンコールでは、「俺、無個性なんだよね…」(原)「いや、まーちゃん以上に個性ある人見たことない」(荒井)とゆるい会話を繰り広げつつ、ラストの「夜の向こうへ」では、ステージ後方のカーテンが開き夜景をバックに演奏。歓声と手拍子で会場が一体感に包まれる最高の盛り上がりの中締めくくられた。今回行われたnakedのライブは、原点に回帰しながらも曲の新しい一面を引き出して進化し続けていくバンアパの姿勢と、20年以上にわたり多くのリスナーを虜にする理由が存分に伝わった時間になった。また、the band apartは20周年記念として自身初となるリクエストツアーを4月より開催。一度nakedという形で丸裸にされた楽曲たちがこの先どういうふうにthe band apartとして紡がれていくのか、実に楽しみだ。

photo:Rui Hashimoto
text:神人未稀



◎ツアー情報
the band apart【20周年記念リクエストツアー】
2018年4月01日(日)宮城・仙台CLUB JUNK BOX
2018年4月08日(日)新潟・GOLDEN PIGS RED STAGE
2018年4月12日(木)北海道・札幌 sound lab mole
2018年4月21日(土)大阪・大阪BIG CAT
2018年4月22日(日)岡山・YEBISU YA PRO
2018年4月24日(火)愛知・名古屋 CLUB QUATTRO
2018年5月11日(金)香川・高松DIME
2018年5月18日(金)福岡・BEAT STATION
2018年5月27日(日)東京・新木場 STUDIO COAST

最終更新:2/15(木) 12:21
Billboard Japan