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ポルシェ、入手困難なクラシック・モデルのパーツを3Dプリント技術によって製造

2/15(木) 10:00配信

Autoblog 日本版

クラシックカーの交換部品は入手困難なことが多く、特に生産台数が少ないモデルともなると至難の業だ。補修するための部品が手に入らなくて何年も動かせずにいる、そんなクルマも多いだろう。ようやく見つかっても極めて高額な値が付けられていたり、かといってメーカーが再生産するにも膨大なコストが掛かる。

この非常に難しい問題について解決策を模索しているポルシェは、このほど1980年代のスーパーカー「959」など、一部の稀少なクラシック・モデルの部品を3Dプリントによって少量生産し、オーナーに提供すると発表した。今回3Dプリントによって製造されるのは合計9つのパーツで、他に20のパーツも試験中であるという。なお、ポルシェ・クラシックでは様々なモデル用におよそ5万2,000のパーツを用意している。
ポルシェ 959はわずか292台しか製造されておらず、当初からパーツの数量は限られていた。ポルシェは3Dプリント技術の選択的レーザー溶融方(SLM)を用いてクラッチのリリースレバーを製造、材料となる鋼鉄粉末を敷き詰めたパウダーベッドの任意の部分にレーザーを照射して溶解させ、積層させていく。このように3D プリント技術で作られたパーツも、オイル、燃料、酸や光に対しての耐性などオリジナル部品と同じ条件を満たさねばならない。加えてリリースレバーは数トンの圧力にも耐えることが要求されるので、圧力試験にもパスしなければならない。こうして製造されたパーツの品質と精度は、実際にこれを取り付けたテスト車両による実地試験と徹底的な走行試験によって確認されたという。また、同じく959用燃料キャップのガスケットや、「911スピードスター」のルームミラー用ベースなど、樹脂製パーツについてはレーザー焼結法を使った3Dプリンターによって製造される。これは融点の直前まで材料を加熱し、残余エネルギーを用いレーザーで目的とする箇所の樹脂粉末を溶解するという方法だ。

ポルシェによると、この3Dプリント技術により製造される部品は、入手が非常に困難かあるいは不可能なものとしている。部品を作るにはオリジナルの製作工具(ツール)が必要だが、これらのツールが残っていれば、新たに部品を作ることもできる。しかし、959のようなモデルに関しては、まずこのツールを作らねばならず、莫大なコストがかかる上に不合理極まりなく、3Dプリント技術の導入に至ったというわけだ。

3Dプリントによるパーツの価格については未発表だが、現在入手可能なパーツについてはポルシェ・クラシックのウェブサイトを参照されたい。「356」から「カレラGT」まで、各クラシック・モデルの情報やパーツについて掲載されている。つい先月には、ブガッティが「シロン」のブレーキ・キャリパーを3Dプリント技術によって製造すると発表している。将来は3Dプリントによるパーツが増えることになるだろう。


By Reese Counts
日本映像翻訳アカデミー

Autoblog Japan Staff

最終更新:2/15(木) 10:00
Autoblog 日本版