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梅干しの魅力伝えたい 立川志の輔さん長男竹内さん(東京)

2/15(木) 5:00配信

北日本新聞

 射水市出身の落語家、立川志の輔さんの長男の竹内順平さん(28)=東京都=が、梅干しの“伝道師”として活動している。梅干しにまつわる展示会の企画や商品販売を行う会社を設立。食品やイベント業界関係者の関心を集めており「日本を代表する食べ物の魅力を伝え、多くの人を楽しませたい」と話している。

 竹内さんは東京生まれ。玉川大芸術学部で演劇を学び、志の輔さんの新作落語を舞台化したこともある。当時の目標は落語家になること。だが、父に弟子入りを申し込んだところ断られた。「父には『人をまとめ、楽しませることに向いているのではないか』と言われた」。卒業後に東京糸井重里事務所に入り、2014年に独立。友人と共にイベント企画の仕事を始めた。

 梅干しに着目したのは、展示会の題材を探す中で「国民食なのに、詳しいことを知らない」と感じたからだという。一大産地の紀州地域で生産者を訪ね歩き、「昔は各家庭で製法が受け継がれていた。食文化の変化で風習が失われていくのは寂しい。日本人としてもう一度、見つめ直したい」と決めた。

 14年には都内で「にっぽんの梅干し展」を初開催。商品販売だけでなく、関連した写真やデザイン作品なども飾って話題を呼び、京都や大阪、フランス・パリでも順次開いた。全国300種類以上から選んだ15種類の梅干しを1粒ずつ販売する「立ち喰(ぐ)い梅干し屋」の事業も始めた。

 昨年には、自社で包装などをデザインした防災用の商品「備え梅」がグッドデザイン賞を受賞。今月14日まで、東京都墨田区の東京スカイツリー内にある商業施設「東京ソラマチ」に「立ち喰い-」を出店し、人気を集めた。

 「古き良きものを今の時代に合わせた方法で伝えたい」と竹内さん。その情熱は、独自の視点で演出した古典と誰もが楽しめる新作で、落語の間口を広げ続けている父親譲りのようだ。

北日本新聞社

最終更新:2/15(木) 5:00
北日本新聞