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【特集】世界最大級の海底火山 噴火の可能性は?

2/15(木) 15:05配信

MBSニュース

鹿児島県薩摩半島沖約50キロにある海底火山「鬼界カルデラ」。神戸大学の研究グループが2年間にわたりこの火山について調査を行い、カルデラ内に巨大な溶岩ドームがあることを突き止めました。

溶岩ドームの全容解明へ

神戸大学の練習船「深江丸」が神戸を出航したのは去年10月18日。神戸大学ではおととしから3回にわたり、鹿児島県の薩摩半島沖にある海底火山「鬼界カルデラ」調査を行ってきました。

カルデラとは鍋のようなへこみのある土地のことで、その大きさは直径2キロ以上、阿蘇山はその代表的なものです。鬼界カルデラの場合、海底に鍋のような形をした窪地が広がっているのです。

そして今回の調査の目的は、直径約20キロにも及ぶ鬼界カルデラの中で発見された巨大なドーム状の溶岩の全容解明です。調査には水深2000メートルまで高感度カメラで探査できる水中ロボットや、音波で海底地形の構造を調べることできる最新鋭の機器などが投入され、世界でもあまり例がない海底溶岩ドームの実態に迫りました。

世界最大規模の溶岩ドーム

そして集められたデータをもとに、溶岩ドームの全容がCGで表現されました。その成果が権威あるイギリスの科学誌「ネイチャー」系のインターネット版に掲載されました。

「本当に崖もシャープだし中の地形もシャープに残っていて、最初見たときはびっくりした、『なんちゅうこっちゃ』と思った。これくらいの解像度でできたのは世界で初めて」(神戸大学海洋底探査センター 巽好幸センター長(教授))

データをもとに詳細に画像化された巨大溶岩ドームの姿、2重になったカルデラの淵の中に大きく盛り上がった溶岩ドームがあります。

さらに地震波の調査でわかった断面図で見ると、中央の盛り上がった部分が溶岩ドーム。高さは約600メートル、直径約10キロメートルあり、体積は32立方キロメートル以上もあることがわかりました。世界で最大規模の大きさです。

「溶岩ドームだとするとものすごい量、体積でいうと30、40立方キロメートル、桜島の3倍くらいの火山がここに1個、カルデラができた後にできた」(神戸大学 巽好幸教授)

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最終更新:2/15(木) 15:05
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