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VIX不正操作あるのか、内部告発で新たな指標スキャンダル疑惑

2/15(木) 11:28配信

Bloomberg

にわかに信じ難い。このところの株式相場大荒れの震源とも言えるCBOEボラティリティー指数(VIX)が何らかの方法で不正操作されているという。

匿名の内部告発者が米連邦当局に向けて行ったこの申し立ては、ウォール街の注目を一気に集めた。すぐさま否定や一笑に付す向きがある一方、少なからぬ市場関係者が眉をひそめている。

VIXの持ち主であるCBOEグローバル・マーケッツは、主張はばかげているとコメント。多くのトレーダーもそれに同意する。しかしボラティリティーが急上昇し、ダウ工業株30種平均が上下に1000ドル余り動くケースが先週3回もあったことから、一部には疑念が生まれている。もし本当にVIXが不正操作されていたらどうなるのか、と。

世界の金融業界には金利や通貨の指標など、さまざまな分野の操作を試みた前科がある。その上、VIXが不正操作されているのではないかとの疑問が提起されたのは今回が初めてではない。

MKMパートナーズのデリバティブストラテジスト、ジム・ストラガー氏は「これまでにも常に言われてきた話だ」と語る。一部のVIX関連商品が先週、大きな損失を被ったことを受けてこの問題に「明らかに一段と注目が集まっている。不正操作の証拠が見つかれば、ボラティリティーの分野には新たな大打撃となるだろう」と述べた。

米テキサス大学の研究者は昨年、VIXの清算値算出がデリバティブ保有者とみられる関係者によって不正操作されている証拠があるとの論文を発表した。CBOEは先月、新興市場株と原油に関するボラティリティー入札で不適切な応札をしたとしてシカゴに拠点を置くトレーディング会社に処分を科した。

事情に詳しい関係者1人によれば、金融業界の自主規制団体である金融取引業規制機構(FINRA)はVIX取引に関する審査を強化した。CBOEは自社が管轄する市場での取引監視でFINRAと合意している。米証券取引委員会(SEC)の監督下にあるFINRAによる正式調査の有無は現時点で明らかでない。米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)は、VIXに関連した価格操作があったかどうかをFINRAが調査していると先に報じていた。

CBOEとFINRAの広報担当者はいずれもコメントを控えた。

原題:Billions in VIX-Rigging Profits? Bruised Index Takes New Hit (3)(抜粋)

Nick Baker, Cecile Vannucci

最終更新:2/15(木) 11:28
Bloomberg