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特別保護区内に違法わな 昆虫捕獲用、山中に複数 鹿児島県徳之島

2/20(火) 13:00配信

南海日日新聞

 奄美群島国立公園に指定されている鹿児島県徳之島の山中で19日までに、昆虫を捕獲するトラップが複数見つかった。現場は自然公園法で、許可なく工作物の設置が禁止されている特別保護地区内。環境省徳之島自然保護官事務所は「関係機関と連携を強化してパトロールなどを継続するとともに、国立公園内の禁止事項などの普及啓発を図り、動植物の盗採防止に努めたい」としている。

 トラップが見つかったのは、徳之島中部の国有林内の剥岳(はげだけ)林道。18日午後3時半ごろ、環境省の委託事業「希少種盗掘・盗採防止等のための巡視業務」の一環で、パトロールをしていた徳之島地区自然保護推進員の豊村祐一さん(62)=天城町三京=が、トラップの材料のような物を持って林道から出てくる不審男性を目撃した後、林道沿いの木の枝にぶら下がっていた複数のトラップを見つけた。

 豊村さんによると、徳之島町大原側の林道入り口付近から約300メートル間隔でトラップ5個が設置されていた。小さな電灯が付いたクリアファイルの下にプラスチックのコップを取り付けたもので、地上から約2メートルの枝に掛けられていた。同日中に豊村さんが所属するNPO法人徳之島虹の会が徳之島自然保護官事務所などに連絡した。

 虹の会は19日朝にも剥岳林道で、18日の不審男性と同一人物とみられる男性が目撃されたこともあり、徳之島署へ通報した。署員が実況見分など捜査を行い、トラップを証拠品として押収した。

 豊村さんは「動植物の盗採はあってはならないこと。盗難を防ぐためにパトロールを継続することが重要と改めて感じた」と語り、沢登良馬自然保護官は「トラップの発見は残念。徳之島の自然をずっと残していくためには、一人一人の意識が大事」と話した。

 自然公園法では、国立公園の特別保護地区内で動植物の捕獲・採取や許可なく工作物を設置することを禁じている。違反した場合は半年以下の懲役、または50万円以下の罰金が科される。

奄美の南海日日新聞

最終更新:2/20(火) 13:00
南海日日新聞