ここから本文です

ホンダジェット好調で過去最多の16機を受注、実績積み重ねが評価高める?

2/22(木) 9:00配信

THE PAGE

 ホンダが製造する小型ビジネスジェット機「ホンダジェット」に追い風が吹いてきました。2月に行われた航空ショーでフランス企業から16機の受注を獲得したからです。三菱重工が開発している日の丸ジェット「MRJ」は、相次ぐ納入延期で大ピンチとなっています。分野は異なりますが、ホンダの航空機ビジネスは成功するのでしょうか。

 ホンダはシンガポールで行われた航空ショーにおいて、フランスのプライベートジェット運航会社ウィジェットから、ホンダジェット16機を受注したと発表しました。ホンダジェットはこれまで100機以上を受注していますが、1回の受注機数としては過去最多になります。

 ホンダの航空事業参入は、創業者である本田宗一郎氏の悲願でした。構想から半世紀を経た2014年に量産一号機を公開。その後、地味ではありますが、着実に受注を重ねて現在に至っています。

 同社が参入したのは、ビジネスジェットの中でも小型機の分野で、主な顧客は一般的な定期便の航空会社ではなく、プライベートジェットの運行企業やレンタル会社、あるいは富裕層の個人といったところになります。

 小型ビジネスジェットの分野では、米セスナ社など欧米メーカーが圧倒的な地位を占めています。実績がモノをいうこの業界では、新規参入はかなり難しいというのが常識です。ホンダは、こうしたカベをイノベーションで打ち破ろうとしており、そのひとつが、エンジンの主翼上面配置といわれています。

 一般的なビジネスジェットは、胴体の後部にエンジンを配置しています。大型旅客機は主翼にエンジンを装着するものがほとんどですが、エンジンの場所は主翼の下部に位置しています。主翼上面にエンジンを配置したものは、最近の航空機ではほとんど例がありません。

 主翼上面配置は、胴体後部の支持構造が不要となり、内部スペースを最大化することができます。また、高速飛行時の衝撃波も最小限に抑えることが可能で、燃費効率も上がります。当初は新しいデザインであることから敬遠する声もありましたが、実績が積み重なったことで状況は変わってきました。

 今回の受注で注目されるのは、顧客企業が最大手であるセスナから乗り換えたという点です。単なる新規受注ではなく、ホンダジェットの能力が高く評価された結果といってよいでしょう。

 価格は非公表となっており、採算的には不十分な可能性がありますが、今後の展開を考えれば大きな一歩といえそうです。


(The Capital Tribune Japan)

最終更新:2/25(日) 5:40
THE PAGE