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乾貴士はなぜスペインで高く評価されるのか 日本人初の1部契約延長オファーの理由

2/21(水) 12:14配信

VICTORY

2015/2016シーズン、エイバルは当時のクラブ史上最高額となる移籍金で日本人アタッカーを獲得した。それから3シーズン、MF乾貴士はすっかりチームの主力となり、ファン・サポーターにも絶大な人気を誇る。クラブは乾に対して、契約延長をオファーしており、乾自身もこれを受け入れることを示唆している。かつて多くの日本人選手が活躍を夢見たが、契約延長を勝ち得た選手はいなかった。なぜ乾はスペインの地で、これだけ評価される選手になったのか。

エイバルサポーターのアイドルに

「契約延長拒否みたいに出ていたけど、適当なことを書かないでくださいと伝えてください。交渉はしっかりしているし、良い話し合いは出来ている。まとまればこの2月中に延長のサインをすると思うし、そのへんは楽しみにしていてください」

2月3日に行われたセビージャ戦後のミックスゾーンで自身のエイバルとの契約延長が順調に進んでいること、ネットに出てくる勝手な噂話について辟易していることを乾は語った。

乾の言葉を借りれば、日本人として初めての契約満了からの延長をする選手になる。これまでリーガには多くの日本人選手が戦ってきた。だが、その多くは道半ば、契約を満了することなくスペインから去っていた。

レンタル移籍からレンタル期間を1年延長したマジョルカでプレーした大久保嘉人や当時2部だったジローナと3年半の契約のあと、2部や2部Bを転々とした指宿洋史のケースはこれまでもある。だが、リーガ1部でチームから必要とされ、契約延長のオファーをもらったのはエイバルで活躍する乾が初めてだ。

エイバルが背番号8番と契約延長に踏み切ったのは、第一にピッチの中でのパフォーマンスが優れたものであることは言うまでもない。2015/16 シーズン、アイントラハト・フランクフルトから当時のクラブ最大の違約金40万ユーロ(5300万円)を支払いエイバルは乾を獲得した。

当時はどこの馬の骨かもわからない日本人MFに対して「地方チームが日本マネーを欲しての獲得」であり、これまでリーガを戦い続けいた歴代の日本人選手同様にすぐさま荷物をまとめ帰るだろうとどこか鼻で笑うような評価だった。

だが、乾はそのプレーでエイバルのサポーターをとりこにしただけでなく、「技術は優れているが日本人はリーガを戦える選手ではない」と日本サッカーに対して厳しい目を向けていたスペインメディアやサッカーファンの考えを改めさせた選手だ。

今ではイプルアに集まるエイバルサポーターにとって、乾はアイドルであり、ボールを持てば何かをしてくれるという期待を抱かせる選手だ。彼らは、世界一のリーグを自負するリーガには相応しくない、スタンドと併設されたイプルア(エイバルの本拠地)の記者席に座る日本人記者に対して「ゴールこそなかったが乾は凄いぞ。今日は良いプレーをしてくれた」と、語りかけてくる。結果が出なければすぐさま手のひらを返すのが当然のスペインサポーターの心をつかんでおり、「40万ユーロで獲得したのが信じられない」と乾に対して高い評価をスペインメディアも与えている。

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最終更新:2/21(水) 23:01
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