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大塚家具の大赤字、騒動による客離れか? 日本人の購買力低下か?

2/23(金) 8:40配信

THE PAGE

 父と娘で壮絶なバトルを繰り広げた大塚家具が2期連続の赤字を計上しました。会社の経営権を掌握した「かぐや(家具屋)姫」こと大塚久美子社長は黒字化を達成すると発言していますが、状況は厳しそうです。

 大塚家具の2017年12月期における決算は、売上高が前年比11.3%減の410億円、当期利益は72億円の赤字でした。赤字は2期連続で、手持ち資金も18億円にまで減少しています。

 同社は、創業者である大塚勝久氏が一代で築き上げた企業です。会員制で顧客を囲い込む独特の販売手法で急成長しました。しかし、店員がつきっきりで接客する従来のスタイルが徐々に時代に合わなくなり、業績が低迷。2009年の赤字転落をきっかけに勝久氏は引責辞任し、代わって娘の久美子氏が社長に就任しました。

 久美子氏は、顧客の間口を広げる新しい戦略を打ち出しましたが、引退した父親の勝久氏が猛反発。双方で社長を解任するという壮絶な親子バトルが勃発しました。最終的には久美子氏が勝利し、2015年3月に行われた株主総会を機に勝久氏は完全に会社を去ることになりました。

 経営権を完全掌握した久美子氏は「お詫びセール」を展開。一時は黒字転換を果たしたものの、その後は2期連続の大赤字となってしまったわけです。

 久美子氏は、一連の親子バトルで、大塚家具が安売りをしているというイメージが定着してしまい、顧客離れを起こしたことが赤字の主な原因と説明しています。店舗やブランドの再構築を行うことで、黒字化するという見通しを立てています。

 確かにそうした面があることは間違いありませんが、日本人の購買力が低下し、大塚家具のような中価格帯の家具が売れにくくなっているという構造的な面も無視できません。低価格帯の家具を取りそろえるニトリは、出店を加速しており、業績も順調です。

 本当に騒動をきっかけとした一時的な顧客離れなのか、店舗再構築がほぼ完了する今期にはある程度の結果が見えてくる可能性が高いでしょう。かぐや姫が本当に輝けるのか、久美子氏にとっては正念場の一年となりそうです。

(The Capital Tribune Japan)

最終更新:10/1(月) 19:40
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