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地下鉄の「踏切」とは 道路だけでなく線路も遮断 厳重ガードのワケ

2/23(金) 16:10配信

乗りものニュース

「高圧通電中 危険」の警告文も

乗りものニュース

 上野駅の近くに珍しい踏切があります。その踏切を通るのは、東京メトロ銀座線の車両。“地下鉄の踏切”として、日本唯一の存在ともいわれます。

【写真】銀座線の踏切、昭和の姿

 場所は銀座線の車両基地である上野検車区の前。ここから本線へと通じる回送線に踏切があります。道路の通行を止める遮断機があるのは一般的な踏切と同様ですが、ここでは線路側にも鉄の柵が下ろされ、人が容易に立ち入れなくなっています。列車通過時には遮断機が下り、踏切内への立ち入りが防止されたうえで、線路側の柵が上がるというものです。

 その柵には「あぶない」「高圧通電中 危険」といった警告文も見られます。厳重に線路への立ち入りを防止する理由は、銀座線の列車が走行するための電気を得る仕組みにあるかもしれません。

 一般的な電車は、上空の電線(架線)からパンタグラフを通じて電気を得ますが、銀座線では「第三軌条方式」と呼ばれる方法を採用しています。架線ではなく、車両が走るレールの外側に設置された「第三軌条(サードレール)」と呼ばれるレールに電気が流れており、ここへ車両の下部に取り付けられている「集電靴(コレクターシュー)」を接触させて電気を得ています。

「第三軌条には高圧電流が流れています。一般の方が線路や車両基地へ立ち入らないよう、この踏切では昔から道路側の遮断機だけでなく線路側にも柵を設けています」(東京メトロ 広報部)

 ちなみに、レールに平行して設置されている第三軌条は踏切の部分で途切れており、踏切内には電気は流れていません。踏切に差し掛かっている車両以外は電気の供給を受けているので、電車はそのまま走れます。

乗りものニュース編集部