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トミ・マキネン、武者修行中のトヨタ勝田貴元の走りを称賛「ヤリスWRCへのステップアップが早まるかもしれない」

2/25(日) 20:53配信

motorsport.com 日本版

 トヨタのチーム代表であるトミ・マキネンは、先週開催されたラリー・スウェーデンのWRC2クラスで優勝を果たした勝田貴元に対し、計画よりも早くトヨタ・ヤリスWRCに乗るチャンスを与える可能性を示唆した。

写真:ラリー・スウェーデンWRC2優勝の勝田貴元

 現在トヨタのラリードライバー育成プログラムに参加している勝田は、ラリー・スウェーデンをフォード・フィエスタで参戦。1ステージを除く全ステージでWRC2クラスをリードした彼は、昨年の勝者であるポントス・ティデマンドを抑えきり勝利を収めた。

 マキネンは勝田がヤリスWRCにステップアップするのはまだ先の話であると考えていたが、今回の“素晴らしい“走りによりその可能性が近づいたと語った。

「元の計画で言えば、(勝田がヤリスに乗るのは)2019年に開催されるであろうラリー・ジャパンだろうと考えていた」とマキネンは語った。

「しかし今後はどうなるかわからない。もしまた何かを見ることができれば、そのタイミングが早まるかもしれない。今後様子を見てみよう」

「間違いなく素晴らしいドライブだった。このラリーにより彼は自信をつけることができた」

「テストの段階から彼が良いパフォーマンスを発揮すると期待していた。それに彼のコ・ドライバー(マルコ・サルミネン)は非常に速いドライバーだ。その彼が(勝田の)ドライビングスキルには問題ないと報告していたのだ」

 勝田はラリー・ドイツを除く残りのヨーロッパラウンドに参戦する予定である。

アル-アティヤ、4台目ヤリスをドライブ予定

 ナサール・アル-アティヤは、今年4月に開催されるラリー・アルゼンチンを初めとしたいくつかのイベントにトヨタ・ヤリスWRCで参戦する。

 1月に開催されたダカール・ラリーでトヨタ・ハイラックスをドライブし2位を獲得したアル-アティヤは、トヨタと今季にWRCに関する契約を行っている。

 マキネンはアル-アティヤに対し今季WRCのうちの6戦に4台目のヤリスWRCを用意する予定であると明らかにした。なお、アル-アティヤは完全にチームの一員になるわけではなく、あくまでプライベーター参戦という立ち位置になるようだ。

「我々とナサールとの交渉はまだ継続している。まだ完全に契約の内容が決まった訳ではないが、アルゼンチンで4台目を出す準備を終えている」とマキネンは語った。

「彼はプライベーターであるため、4台目のマシンはワークスではない。我々はトヨタとして3台体制を敷き、同時に彼のマシンのメンテナンスを引き受ける」

「サービスパークでは我々のマシンの隣に彼のマシンを置くつもりだが、ロジスティックス面などでサポートが必要になる」

 さらにマキネンは、アル-アティヤの参戦計画について説明した。

「アルゼンチンやポルトガル、サルディニアなどを5~6戦ほど出場することになるだろう」

「商業的側面や彼の経験からして、トヨタはナサールと共にあることでメリットを享受することができるだろう。彼のことをよくは知らないが速いドライバーであり、この競技がどういうものなのかを理解している」

 アル-アティヤはこれまで73回WRCのラリーに参加してきており、2012年ラリー・ポルトガルで彼のベストリザルトである4位に入賞している。

 彼が最後にWRCに参加したのは2015年であり、その年にWRC2クラスタイトルを獲得している。