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漫画業界を蝕む海賊版サイト、漫画家からは「それだけのせいなのか?」と問題提起も

3/4(日) 9:01配信

AbemaTIMES

 山口弁護士は、示談成立について「国内で相手を特定できたこと」が大きな要因だと話す。

 「逃げられないということで、運営している法人からすべて押さえた。もう一つは、逆説的な言い方だが被害にあった点数が多かった。少ない点数ならともかく、多い点数だと損害賠償請求しても大きな金額になる。警察としても動かざるを得ない状況になる」

 また、ある漫画の海賊版サイトについて意見を聞くと「違法にアップロードされたリンクの集合体。『リンクを紹介しているだけだから違法ではない』という理屈を先方はこねているのでは」との見解。山口弁護士が示談を成立させた海賊版サイトは、国内の自分たちのサーバーにすべてのデータをアップロードしていたが、この海賊版サイトはデータを世界中のサーバーに分散し、表向きはリンクの集合体としているという。

 これは違法行為ではないのか。山口弁護士は「違法行為ではないと言っても著作権侵害行為を激しく助長している、著作権侵害を容易にしているのは間違いない。何らかの形での責任、不法行為に問えるかをキッチリやる必要がある」とした。

 セキュリティ会社の調査によると、ある海賊版サイトはトップページを開いただけで利用者に無断で仮想通貨の採掘(マイニング)を行わせていたという。

 このような海賊版サイトについて、公益社団法人日本漫画家協会は「全く創作の努力に加わっていない海賊版サイトなどが利益をむさぼっている現実があります。このままの状態が続けば、日本のいろいろな文化が体力を削られてしまい、ついには滅びてしまうことでしょう」との見解を示している。

 一方で、漫画『やれたかも委員会』作者の吉田貴司氏は「本が売れないのは本当に海賊版サイトだけのせいなのか?」「電子の価格を下げてほしい。そして人気作を網羅した定額読み放題を作る」「読者にストレスなく選択させないとダメでしょう」と問題提起した。
(AbemaTV/『けやき坂アベニュー』より)

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最終更新:3/4(日) 9:01
AbemaTIMES

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