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新しいITに否定的な日本、もはやアフリカよりも前時代的?

3/8(木) 7:30配信

THE PAGE

 「アフリカから帰国すると日本が前時代に思える」というツイッターが話題になっています。日本が先進国であるというイメージを持っている人も多いのですが、その常識も徐々に崩れつつあるのかもしれません。

 青年海外協力隊を経てアフリカで起業したある女性起業家は、日本に帰国する度に驚くことがあるそうです。具体的には、モバイルで送金できないことや、現金払いでしか決済できない店が多いこと、重要な通知はすべて郵便で送られてくるなど、IT化が進んでいないという部分です。回覧板の文化がまだ存在していることや、紙の本を読む人が多いこと、あらゆる店に喫煙席があることも衝撃的だとしています。

 このところ全世界ではIT化が急ピッチで進んでおり、ビジネス・インフラが貧弱だった地域も一気にIT化されるという現象が顕著となっています。中国はまさにその典型ですが、クレジットカードなど従来型のインフラの整備が遅れていたことが、逆にスマホをベースにした新しいサービスを急拡大させる要因となっています。ケニアなどアフリカ諸国も同様といってよいでしょう。

 ケニアでは携帯電話加入者の約8割がモバイル決済を利用しているとの調査結果もあり、一般的なレベルまでモバイル決済が普及しているのは間違いありません。

 ケニアはその代表ですが、アフリカはかつて英国の統治下にあった国が多く、比較的英語が通用しやすい地域です。現在では米国に留学する人も多く、一部の階層ではグローバルなビジネス習慣がしっかり定着しています。経済発展に伴って中間層も拡大しており、新しいインフラを使いこなす能力を身につけ始めています。

 重要なのは、新しいITインフラやビジネス習慣と人々の思考回路には密接な関係があるという点です。喫煙とITは直接関係しない事柄ですが、IT化に熱心な地域では、喫煙に対して否定的であることが多く、逆のケースはあまり見かけません。

 日本は既存のインフラが整っているが故に、新しいインフラや商習慣に否定的になりがちです。新しいインフラと生活様式に密接な関係があるのだとすると、このまま古い制度にしがみついていた場合、物質的にはもちろんのこと、生活様式まで遅れを取ってしまうということにもなりかねません。慎重なのはよいことですが、もう少し新しいことに貪欲になることが今の日本人には必要でしょう。

(The Capital Tribune Japan)

最終更新:10/1(月) 19:30
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