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「ネットのデマを社会に拡散した」 ニュース女子問題 「人権侵害」の団体が見解

2018/3/8(木) 18:53配信

BuzzFeed Japan

放送倫理・番組向上機構(BPO)の放送人権委員会が3月8日、TOKYO-MX放送の情報バラエティー番組「ニュース女子」の1月2日、9日放送回について、「申立人の名誉を毀損した」とする勧告を公表した。これを受け、人権侵害の申し立てをしていた団体「のりこえねっと」が会見を開いた。【BuzzFeed Japan / 籏智広太】

【写真】ここ数年で、BPO審議入りになった番組

会見では、BPOの勧告を評価しつつ、MXや制作元であるDHCテレビジョンの対応や、当該番組がネット上で掲載されている点などを批判。

動画削除や是正などの「人権回復」の対応が取られない場合は、法的措置の検討も辞さない構えを示した。

まず、経緯を振り返る

「ニュース女子」はバラエティー色のある情報番組。

スポンサーが制作費などを負担し、制作会社が番組を作って、放送局は納品された完成品(完パケ)を放送するいわゆる“持ち込み番組”だった。制作は化粧品大手「DHCグループ」傘下の「DHCテレビジョン」が担っている。

2017年1月2日、MXで沖縄基地問題の特集を放送した。

「沖縄緊急調査 マスコミが報道しない真実」「沖縄・高江のヘリパット問題はどうなった?過激な反対派の実情を井上和彦が現地取材!」などと題し、沖縄・高江の米軍ヘリパッドへの反対運動を報じた。

その中で、米軍ヘリパッド建設に反対する人たちを「テロリスト」と表現したり、「日当をもらっている」「組織に雇用されている」などと伝えたりした。また、日当については「のりこえねっと」が払っていると指摘した。

放送後、批判の声が相次ぎ、「黒幕」として名指しされた「のりこえねっと」の辛淑玉共同代表が、人権侵害の申立書を委員会に提出していた。

BPO「名誉毀損の人権侵害」

「ニュース女子」をめぐっては、BPOの放送倫理検証委員会が2017年12月14日、「重大な放送倫理違反があった」と極めて重い内容の意見書を公表した。

一方のMXは3月1日、「ニュース女子」の放送終了を発表。制作元のDHCテレビジョンは5日、番組を地方局やネット上などで継続すると発表している。

3月8日に出されたのは、辛淑玉代表の申し立てに対する決定だ。放送人権委員会は「名誉毀損の人権侵害が成立する」との判断を下した。

ここでは、「放送対象者に取材を行わなかったことを容易に考査で指摘できたにも関わらず怠り、『特段の問題が無かった』とした」という点に加え、人権や民族を取り扱う際に必要な配慮を欠く放送内容に関しても、それを問題としなかった点について、放送倫理上の問題があると判断している。

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最終更新:2018/3/8(木) 23:07
BuzzFeed Japan

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