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アスベスト除去取り残し問題 「大阪府は公開、堺市は隠ぺい」と対応別れる

3/9(金) 14:59配信

アジアプレス・ネットワーク

大阪府堺市が書類送検された煙突のアスベスト違法工事後の2017年3~4月に実施された現場の後片付けの工事で「取り残し」が存在していたとの疑惑は堺市議会に飛び火。今回は、報告書の改ざんと隠ぺいを市が認めた堺市議会でその後の議論を報告する。(アジアプレス/井部正之)

[関連写真を見る]知らぬうちに体蝕むアスベスト。危険を知らされず防じんマスクもしていない石綿工場の若い女性行員たち。笑顔が痛々しい。(9点)

◆大阪府は不都合情報も公開

2017年3~4月の北部地域整備事務所における煙突内のアスベスト除去工事で、取り残しを指摘した報告書の書面を市建築課が改ざんを指示し、隠ぺいを図ったことを3月5日の市議会本会議で窪園伸一建築都市局長は認めた。

この問題を取り上げた長谷川俊英市議は市の行為は私文書偽造罪に該当する可能性があると指摘。そうした追及に窪園局長は不適切な対応だったと認め、煙突内にアスベストの取り残しについて再調査をすることを約束した。

ここまでは「堺市アスベスト『取り残し』問題 『記録の改ざんは市の指示』建築局長認める」(3月8日アジアプレスネットワーク)記事にて紹介した。

今回は報告書の改ざんと隠ぺいを堺市幹部がどう受け止め、今後対応するのかについての市議会における議論である。

長谷川市議は煙突の再調査は「当然」としたうえで、5月中旬に元請け業者との打ち合わせで取り残しの指摘を確認したにもかかわらず、その書類を隠したことの重大性に言及する。

さらに環境省や国土交通省のマニュアルなどでアスベストの取り残しがないよう除去することが記載されていることなどから、市の対応の不十分さも指摘した。

窪園局長は「市が(報告書を)確認したときに重要性を気づき、分析機関に内容や状況を確認。そのうえで調査等の対応をすべきだった」と市側の対応の誤りを認めた。

古川さんは堺市だけでなく、大阪府に対しても同様の報告書の情報公開をしている。大阪府が公開した報告書では、同じ分析機関がクロシドライト(青石綿)が壁面にへばりついていたり、廊下に散乱しているとの指摘や証拠写真も含まれていた。

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