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20歳の八村塁インタビュー(前編)「毎日の個人練習があるから成長できる」

3/9(金) 17:10配信

バスケット・カウント

文・写真=小永吉陽子



八村塁は2月8日で20歳になった。20歳はNCAA挑戦における一つのキーワードでもあった。

20歳の八村塁インタビュー(後編)「今はトーナメント、その先に代表とNBA」

「塁に一番必要なのはハングリーさ。アメリカでの苦難の毎日に挑み、精神的に大人になってくる20歳になる頃を楽しみにしたい」――。そう言って、明成高の佐藤久夫コーチは高校3年間で心技体を鍛えて八村をアメリカに送り出した。明成でトレーニングを担当した高橋陽介アスレティックトレーナーは、八村が高校を卒業する時にはこう語っていた。

みんなの期待を上回った『20歳』を迎えた八村塁

「塁の身体はアメリカでのトレーニングとたくさん食べることによって、すぐに大きく、強くなると思います。高校では身体をバランス良く使ってプレーできるように、筋力トレーニングはもちろんのこと、ジャンプ力、持久力、背面を鍛えるトレーニングをハードにしてきました。アメリカの大学で通用するための基礎作りを高校3年間でやったので、筋力がつきやすい20歳くらいに差し掛かるとともに、その成果は出てくると思います」

また、昨シーズンが始まったばかりの時、ゴンザガ大のヘッドコーチ、マーク・フューは「日本人がルイに期待するのは分かる。でも今はじっくり育てる時。我々も本人も忍耐、日本も忍耐して彼の成長を待ってほしい」と語っていた。八村をゴンザガに熱心にリクルートしたアシスタントコーチのトミー・ロイドも「今のルイは毎日の練習や試合から学ぶことが大切で、私は彼が20歳になる頃にどんな選手になるか興味があるのです」と語っていた。

これらの恩師たちの言葉が示すように、20歳になった八村の『心・技・体』は、昨年よりも一回り大きく、たくましくなっている。ただ、その成長の速度はコーチたちの予想を超えている。

2017-18シーズンのスタッツは34試合で平均20.2分出場、11.3得点、4.6リバウンド。その身体能力の高さは試合を重ねるごとに注目を集め、勝負が懸かった場面でのインパクトは数字以上に強い。シックスマンながらウエストコースト・カンファレンス(WCC)のファーストチームに選ばれたことからも、その勝負強さは誰の目から見ても明らかだ。2度目のNCAAトーナメントを目前に控えて成長著しい八村塁に、自身の成長と手応え、そして取り巻く環境や来たるNCAAトーナメントについて話を聞いた。

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